口臭の原因は、プラークがニオイを発生していた!

プラークコントロールできていますか?

このフレーズは良く聞きますよね。

プラークは歯周病や虫歯の原因をつくります。

虫歯や歯周病を予防するためには、プラークを極力減らすことが必要です。

 

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口臭の元プラークを除去する『プラークコントロール』は大事!

プラークを完全に口腔から除去してゼロにすることは不可能なのですが、可能な限り減らすよう努力することを「プラークコントロール」といいます。

プラークは、食後約8時間で発生するといわれています。

このため、日常的なプラークコントロールとしては食後の歯磨きが重要になります。

でも「食後すぐに歯磨きするのは良くない」と世間では言われていますが、歯垢とその中の細菌を取り除いてあげることはとても重要なことなのです。

また、歯と歯の間や、歯並びの悪い場所のプラークは歯ブラシだけでは除去するのが難しい場所です。

デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って、できるだけお口の隅々までプラークコントロールを心掛けましょう。

歯医者へ行けば、指導を受けると思います。

 

歯磨きをしているのに口臭がなくならないのはなぜ?

原因は正しい方法で歯を磨けておらず、歯の汚れの除去が上手に行えていない可能性があります。

歯磨きで落とすべきなのは、見た目の食べ物の残りカスだけではありません。

歯にベットリと付いた歯垢(プラーク)という汚れをキレイにしなければ、口臭は減らないのです。

歯垢とは歯に付着する黄白色や白色のネバネバした物質になります。

75%が細菌、25%が不溶成分や唾液成分で構成されています。

つまり、歯垢のほとんどは細菌でできているのです。

歯垢中の細菌は200~300種類、1mg当たりつき1億~数億個あるのです。

ミュータンス菌などの虫歯菌やジンジバリス菌などの歯周病菌、口臭の元となる臭いガスを出す細菌など、悪さをする菌がたくさん含まれています。

歯垢には粘性があるのでうがいでは除去することができず、必ず歯ブラシやフロスなどによる物理的な清掃が必要となります。

歯垢をそのままにしておくと、歯石という乳白色の硬い物質へと変化します。

 

歯垢の臭いは?プラークが口臭の原因になるって本当?

細菌には酸素が好きな好気性細菌と、酸素が嫌いな嫌気性細菌が存在します。

歯の白く見えている部分には好気性細菌が付着しやすく、狭くて酸素が少ない歯と歯茎の間の歯周ポケットには嫌気性細菌が多く潜んでいます。

歯垢を放置していると口腔内には嫌気性細菌が増えていき、歯周ポケットや舌の上に残ったアミノ酸・タンパク質を分解し、臭いガスを出します。

この臭いガスの正体である揮発性硫黄化合物(VSC)には硫化水素、ジメチルカプタン、ジメチルサルファイドの3つが含まれています。

これらのガスが「夏のドブ川のような臭い」「腐った温泉卵のような臭い」「洗っていない水槽のような臭い」「魚のような生臭さ」を呈し、キツい口臭の元となるのです。

 

歯垢が口臭の原因となる病気を招くことも

歯垢の除去を怠っていると、口臭を発生させる虫歯や歯周病などの病気を発症しかねません。

では、虫歯や歯周病により口臭が発生するメカニズムについてチェックしていきましょう。

虫歯になるとなぜ口臭が発生するの?

歯磨きなどのプラークコントロールが適切に行われていないと、歯垢はどんどん蓄積していきます。

歯垢中の細菌はタンパク質を分解して臭いガスを出すだけでなく、成長していく過程で酸を排出して歯を溶かしていき、口臭を引き起こします。

さらに放置された虫歯は細菌の恰好の住処となり、酸を出して増殖していきます。

歯の中の神経が細菌に感染して死ぬと、最終的には歯根の先端にが溜まります。

この状態を根尖性歯周炎といいます。

膿の行き場所がなくなると、歯肉を突き破って口腔内に出てきますが、この膿によって口臭が発生することがあります。

 

歯周病になるとなぜ口臭が発生するの?

まず、歯周病は歯肉炎から始まります。歯垢がキチンと除去できてないと、歯肉に炎症が起こる歯肉炎という状態になり、歯茎が腫れるので、歯周ポケットが一時的に深くなります。

歯周ポケット(歯肉溝)は、健康な方であれば1~2mmの深さを維持していますが、歯肉炎になると3mm以上の深さになります。

歯肉炎ならまだ元の深さに戻ることができるのですが、この状態を放置して歯周病まで進行させてしまうと、歯を支える歯槽骨という上顎と下顎の骨の一部が溶け、歯がグラグラになってしまいます。

 

歯周病になると腐ったタマネギ臭が発生

歯周病で口臭が発生する一番の原因は、歯周ポケットに住む嫌気性細菌です。

特に歯周病では揮発性硫黄化合物のうちメチルメルカプタンが高濃度で発生し、腐ったタマネギのような強烈なニオイを放ちます。

また、炎症に対する身体の防御反応の結果としてが出てくるため、生臭いニオイが漂うようになります。