サラリーマン生活がほとほといやになっている人に・・・

今、あなたの前にふたつの選択肢があるとしよう。

 

あなたは、サラリーマン生活がいやになっている。

バカで、ものわかりの悪い上司のいうことを聞かなければならず、あるいはちっとも働かない無能な部下のめんどうを

見なければならず、また、やれ「これは決まりだから」だのと、くだらないことをやらなければならない。

こんなことを毎日やって、一生を終わるのかと思うと暗くなる。

 

マスコミ業界でフリーランスで働いている友人を見ていると、おもしろそうで、「自分もそんな仕事ができたらいいなあ」とうらやましい。

一発あてればサラリーマンをやっているよりずっとお金も入る、と夢見る。

 

しかし、脱サラして成功するという保証はない。

一方、現在の仕事を続けていさえすれば、十分な給料は入ってくる。

つまらない仕事を続けて安定した生活を得るのか、好きなことをする自由を得て安定を捨てるのか。

たいていの人はそこで、文句をいいながらも安定を捨てる勇気はないだろ?

上司や会社のグチをこぼし、「脱サラして独立したいなあ」といいながら、サラリーマンを続けていく。

私は、それはそれでいいと思う。

 

ふたつの選択肢がある場合、どちらが正しくてどちらが悪いわけではない。

どちらの方向に向かうかは、まったくあなたの自由なのだ。

けれども、それを決めているのは、自分だということは忘れないでほしい。

どちらかに選択しているのは、あなたなのだ。

 

誰かが強制しているわけではない。

「自分で選んでいるのだから、文句をいうな」というのではない。

自分で選んでいても、文句をいいたくなるときだってある。

人間はそれほど、ごりっぱなものではない。

 

「自分で選択した道なのだから、グチをこぼしてはいけない」などと、そこまで自分に厳しくする必要もないではないか。

少しくらい逃げ道をつくっておいたほうがよい。

たまには弱音をはくくらいは、自分に許してやろう。

 

文句をいいながらサラリーマンを続けることを選んだのなら、会社帰りに一杯飲んでグチをこぼしながら、サラリーマンをやっていけばよいと思うのだ。

 

さて、あなたの選択肢、あなたの迷いは何だろうか。

今のところ、どちらに決めているのだろうか。

自分が選択していることを、一度よく考えてみるのもいいものだ。