ミネラルウォーターを飲みすぎると、尿路結石になりやすいのでしょうか?

結石には、腎臓にできる石は腎結石、尿管にできるのは尿管結石、胆のうにできるのは胆石といわれます。

 

市販されている国内の天然水などのミネラルウォーターを一日一リットルの量を飲んでいると尿管結石になりやすくなったりするのでしょうか?

 

Contents

まず尿路結石の原因として報告事例は?

◆ 飲料水に含まれるカルシウムの比率が高い地域では発生率が高い

井戸水や硬水における水には多くのカルシウム成分が含まれています。

シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムの恒常的な大量摂取が挙げられます。

その地域に住んでいる人に、割合多くの方が尿管結石になっていると聞きます。

 

◆ プリン体を多く含む飲み物や食べ物などの過剰摂取

食べ過ぎに注意する食べ物、飲み物として、プリン体を多く含んでいるものが上げられます。

プリン体の多い食品・飲み物

● 鶏レバー、豚レバー、牛レバー

● カツオ、ニボシ、サンマの干物

● チョコレート、紅茶、ビールなどのアルコール類

● ジュース、清涼飲料水、コーヒー

過剰摂取すると、尿管結石になる可能性が高まるとのことです。

 

◆ ストレスが原因で尿管結石になるケース

ストレスで自律神経がうまく機能しなくなり、尿管結石の発症につながる可能性があります。

 

体内に起こる現象でなりやすい

通常であれば、体内に取り込んだカルシウムの余剰分は尿と共に排泄されるのですが、何らかの原因によってカルシウムが結晶化して成長すると尿路結石になります。

結晶化の原因としてはカルシウムの過剰摂取の他に、発汗による尿量の減少が大きいと言われています。(尿路結石患者は8~9月に多発します)

 

市販のミネラルウォーター(天然水)は尿管結石に繋がる?

市販の天然水ですが、ヨーロッパが原産の物にはカルシウムが多く含まれる傾向にあります。

これは、ヨーロッパが太古の時代に海底が隆起した事に由来し、貝や珊瑚の化石成分(つまりカルシウム)が多く含まれているので、未だにカルシウムなどを多く含む「硬水」です。

日本の土壌は火山灰によるものが多く、それ故カルシウムなどのミネラル分の少ない「軟水」である事が多いです。

国内の天然水などの水ですが、極めてカルシウム分の多い水ではありません。(ヨーロッパ産のような硬水ではないです)

 

ですので毎日飲んだとしても、尿路結石のリスクを高めるとは思えません。

汗をかく事の多いこれからの季節は、尿路結石が発生しやすい時期になります。

充分な水分を摂取して、どんどん尿をするような環境を確保するのが予防の第一歩です。

ミネラルウォーター(天然水)の原因で尿管結石に繋がると考える前に、他に問題があるのではないでしょうか。