上司のお説教を早く終わらせる一番いい方法

あなたは上司に叱られたとき、どう対応するだろうか。

一番よくないのは、「でも・・・」とふくれっ面をして弁解することである。

これをやったら、事態は悪くなるばかりだ。

叱るときというのは、どんな上司でも感情的になっている。

だから、叱られるほうとしては、まず相手の怒りを拡大させず、速やかに鎮める方向で対処すべきだろう。

 

相手が怒っている最中は、何をいっても、どっちみち聞いてもらえない。

その段階では、とにかく、「申し訳ありません」と謝る。

もちろん、謝るだけでは怒りがおさまらないこともあろう。

「だいたい、キミはいつも仕事中に私語が多すぎる」

「いつまでも新人気分が抜けきらないようじゃ困る」

と、その場とは直接関係ないことまで持ち出され、日頃のうっぷん晴らしの標的にされてしまうこともある。

 

あなたとしては、

「それは、いま関係ない話じゃありませんか」

と反論したいところだが、そこはグッとこらえるべきだ。

反論は火に油を注ぐ。

また、延々と続く説教に、ふと時間が気になって、目がチラリと腕時計に向いてしまうことがあるかもしれない。

すると、

「キミはわたしの話を真剣に聞いているのかね!」

と、また怒鳴られる。

叱られているときには、「此られています」というポーズを見せることが大切だ。

ふてくされた反抗的態度をとるのは、叱られる時間を長びかせるだけで、頭のいいやり方とはいえない。

 

上司の説教はありがたく受けとめ、申し訳ないという態度を全身で表現する。

少し肩を落とし、伏目がちにして、「はい」と素直に返事をし、ときどき「申し訳ありません」と相づちを入れるのだ。

こうした態度で臨めば、上司の怒りも、比較的早めに和らいでくるだろう。

「もういい。キミも反省しているようだから、これからは気をつけてくれ」

ということになる。