いま何を優先しなければならないか

40代は、自分の父親、母親とお別れする日が近づいている時期でもあります。

なかには、もうすでに別れを経験した人もいるでしょう。

まだ両親が元気な人は、自分の両親と過ごせる最後の10年だと思っておきましょう。

もちろん、もっと長生きしてくれるかもしれませんが、覚悟をしておいたほうが、関係を大切にできます。

 

子どもがいる人は、40代の10年は、子どもたちが巣立つまでの最後の10年でもあります。

子どもは、14歳にもなると、自分の世界をつくります。

30歳前後で子どもが生まれたとすると、ちょうど40代後半には子どもが自立する時期になります。

 

自分を育ててくれた家族、いま自分がつくっている家族どちらにしても家族との時間をもてる最後の10年が、この40代という年代に重なっています。

同時に仕事の忙しさもピークを迎えます。

親に会いにいきたいと思っても、残業やつき合い、子どもの学校行事に追われて、気がついたら、「今月も電話さえできなかったなあ」ということになりがちです。

 

子どもとの時間も同様で、たまに早く帰ったら、子どもが「泥棒がきたのか!」と思ってびっくりしたという笑い話もあるほどです。

大切な10年を、後悔のないように過ごしてください。

 

自分の両親とは、これまでのわだかまりや行き違いに決着をつけるなど、未完了なものを終わらせるようにしましょう。

自分のいまの家族とも、ひょっとしたら、未完了なものがあるかもしれません。

いまのうちにそれらをクリアにするということを心がけてください。