1人になれる場所は精神を落ち着かせゆっくりと自分自身を考えることができる空間です。

日々のイライラ・ストレス・疲れ・悩みなどを抱えているとき一人の場所で落ち着くことで時間を忘れ過ごすのに大切になるはずです。

 

「サンクチュアリ」という言葉があります。

それは安全に守られた、 保護された地域や場所という意味で、自分が自分に戻れるところといってもいいでしょう。

あなたには、これが自分のサンクチュアリだと呼べる場所はありますか?

 

理想をいえば、山とか海に近い場所にログハウスの一つでももちたいところですが、現実的には、なかなかそういうわけにもいきません。

一人になれるのなら、特別な場所でなくても、どこでもいいのです。

 

たとえば、それはコーヒーショップでもいいし、海の見える場所でもいい。

公園でも、図書館でも、ネットカフェでもかまいません。

一人になれる場所をもつというのは、本来の自分を取り戻すのに有効な方法です。

 

仕事をバリバリやって、家庭があり、子どもがいれば、一人でいられる時間や空間をもつことは難しくなります。

会社に行っても、一人になれる場所というのはトイレくらいかもしれません。

あなたが主婦だと、なおさら自分の居場所は家以外にないかもしれません。

どんなに家族が大事で、職場での人間関係がうまくいっていたとしても、人には一人になれる時間が必要なのです。

 

ふだんと違った時間をもつことで、自分を取り戻す余裕ができます。

世の中には、「精神的ホームレス状態」の人が多いと私は思っています。

自分を取り戻せる場所がないまま、日々を送っているのです。

何をしてもいい場所、何を話してもいい場所、何も話さなくてもいい場所、誰にもわずらわされない自分のサンクチュアリを探してみてください。

 

自分を客観的に見る習慣

サンクチュアリは、自分を客観的な視点から見直す場所としても使えます。

「いま、自分の人生はどれだけイケているのか」

「やりたいのに、やれていないことがあるなあ」

「今度は、こんなことをやってみようかな」

自分に、もう一人の自分が話すように、「いまの自分」をあらゆる角度から見つめる時間をもちましょう。

どんなに忙しくても、できれば週に1時間ぐらいは、そうした時間をもつと、ずいぶん余裕が出てきます。

自分の頭の中のイライラやモヤモヤが、びっくりするくらい消えて、クリアになっていきます。

 

疲れていると、新しいアイデアもわいてきません。

1人の時間をもつことで心も身体も癒されると、夢や希望もわいてきます。

家族にも、優しくなれます。

これは、ビジネスの第一線にいる人だけでなく、子育て真っ最中の主婦の人にも、ぜひやってもらいたいと思います。

余裕があれば、トラブルが起きても、前向きに対処することができるし、自分の中の負の感情と向き合うこともできます。

たとえば、怒りがなかなかおさまらないのは、自分が正しいと信じているからです。

ふだんの忙しいペースで生きていると、どうしても防衛本能が働いて、「自分は間違っていない!」と感じがちです。

でも、冷静に見ていくと、自分にも非があったなと認めることができます。

サンクチュアリで、客観的に自分を見られたら、問題の本質も見やすくなるでしょう。