エネルギーを生み出す大事な栄養素とは

私たち人間は、炭水化物、脂質、タンパク質といった三大栄養素を体内でエネルギーに変換することで、生命活動を維持しています。

しかし、このエネルギー変換が十分に行われないと、エネルギー代謝が低下。

それによって疲れを感じるようになります。

 

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エネルギー変換の重要な役割を果たしているのがビタミン群

とくにビタミンBは炭水化物や脂肪が分解されてエネルギーに変わる際、補酵素としてとても重要な働きをします。

それだけに、ビタミンBが不足すると、全身の倦怠感やだるさに見舞われるようになります。

ところが、主要なビタミン類の摂取量のほとんどが推奨量を満たしていないことが明らかになりました。

とくに、疲労回復に貢献してくれるビタミンBはすべての世代で不足しているというのです。

ちなみにビタミン Bを含んだ食材は豚肉(ヒレ肉・モモ肉・バラ肉・ロース肉・ハツ・タン・レバー)をはじめ、鶏肉、生ハム、ベーコン、ウナギ、タラコ、イクラ、青海苔、玄米、大豆、ニラ、ネギなどです。

これらはいずれも私たちがよく口にするものにもかかわらず、なぜ不足するのか。

その理由として、第一に水溶性なので洗うと流出してしまうこと、第二に水道水に含まれている残留塩素によって分解されてしまうこと、第三に加熱調理によって成分が破壊してしまうこと、第四にたくさん摂取したつもりでも、体内には10ミリグラム程度しか吸収されないことなどがあげられます。

これを防ぐためには、調理の仕方に工夫をこらす必要があります。

各食材とも、妙めたり、揚げたりするよりも、茄でたり、煮たりすると、ビタミンBの成分が消失する割合が高くなります。

調理の際にはビタミンBの消失が少ない料理を考えるなど工夫してはいかがでしょう。

 

その他のビタミン成分の摂取も忘れてはならない

では、ビタミンCやビタミンEやβカロテンといった他のビタミン群はどうなのでしょう。

もちろん、これらの成分にも抗酸化作用があります。

まず、ビタミンCから見ていくと、コラーゲンの合成をはじめ、血管・皮膚・粘膜などを強くする働きがあり、ミカンやレモンなどの柑橘類、イチゴ、キウイフルーツ、ピーマン、芽キャベッ、カリフラワーなどの食材に多く含まれます。

また、ビタミンEには強い抗酸化作用がある他、末梢血管を広げ血行をよくしてくれる働きがあります。

それによって、血行障害からくる肩こり、頭痛、冷え性などの症状を改善してくれたり、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病の予防にも効果を発揮してくれます。

魚介類ではアンコウの肝、すじこ、イクラ、アユ、イワシ、タラコなど。

野菜類ではモロヘイヤ、ダイコン、カボチャなどに多く含まれます。

βカロテンの働きもあなどれません。βカロテンにもこれもまた強い抗酸化作用があり、老化防止をはじめ、肌・髪・爪の健康維持にも効果があるといわれ、ニンジン、カボチャ、ホウレンソウなどの緑黄色野菜に多く含まれます。