疲労や倦怠感・眠気が生じるのはアミノ酸の栄養素が足りない訳とは？

眠気の原因はアミノ酸不足！充分な必須アミノ酸の摂取は、夜、快適な睡眠を得るための必須条件！

飽食の時代こと日本において、日常的に飢餓にさらされることはほぼありません。

朝はトーストとコーヒー、昼はラーメンにライスでお腹いっぱい。

しかし、そんな食生活では、もしかしたらあなたの脳は栄養不足を訴えるかもしれません。

何が足りないのか。

それは、アミノ酸なのです。

狩猟採集生活をしていた私たちの祖先が命がけで獲得してきたのは、動物の肉=タンパク質でした。

体内で生成できない必須アミノ酸を肉から摂取しなくてはならないことを、経験的に知っていたのかもしれません。

草食動物は自身の腸内細菌からアミノ酸を作ることができますが、肉食動物は他種の生き物からしかアミノ酸を摂取できません。

その意味では、人間も肉食動物。

その後、人類は農業という文明を手に入れ、麦や米などの穀物を生産できるようになりました。

穀物、つまり植物の種子は、次世代に残すための栄養をたっぶり含んでおく必要があり、でんぷん質が圧倒的に多い。

これを食べると効率よくエネルギー補充ができます。

これにより人間は、常に飢えと戦わなくてもよくなったわけですが、腹が満たされていてもアミノ酸が不足している、ということが起きるようになってしまったのです。

アミノ酸不足は進行すると、脳のパフォーマンス低下にも直結する

生命を維持する下位脳は、常に夕ンパク質を作り続けなければ神経機構の機能を維持できません。

そのため、アミノ酸が供給されないときは体内のほかの機能を下げてでも脳への供給を優先する。

筋肉分解や肝蹴のタンパク質合成がストップ。

さらにアミノ酸不足が進行すると、今度は脳自体も省エネモードへ。

疲労や倦怠感、眠気などが生じます。

「今日はなんだか頭が働かない」の原因がアミノ酸不足！

脳の活性化のためにはとにかくアミノ酸摂取が一番なのです。

また、9種類の必須アミノ酸を同時にバランスよく摂取しなければ、栄養が有効利用されないことも覚えておきましょう。

このバランス値は「アミノ酸スコア」という軸で表される。

アミノ酸スコアの計算方法：アミノ酸スコアの計算方法は、タンパク質を構成する窒素1g あたりに占める各必須アミノ酸のmg 数で表され、FAO/WHO等による合同委員会が基準としたアミノ酸評点パターンに対する割合で算出される。タンパク質を構成する窒素1gは、平均すれば6.25gのタンパク質に相当する。基準とする必須アミノ酸パターンと各食品たんぱく質中の必須アミノ酸の比率を比較して、最も数値の低いアミノ酸（第一制限アミノ酸）の数値を評価値とする方法であり、化学的評価方法とも呼ばれている。出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より