卵、肉、魚は「週2日ずつ」 食べよう

食べ物で大事なのは、脳と体に本当に必要な栄養素である。

脳や体をフレッシュに保ちたいと思ったら、積極的にタンパク質を補充すべきである。

なぜなら、脳の乾燥重量の約40%はタンパク質でできているからだ。

さらに、夕ンパク質は、脳のみならず、骨、皮膚、血液、内臓、爪などをつくり、酵素やホルモン、DNAやRNAなどの核酸の原料となる。

このタンパク質を豊富に含んでいる食べ物が、卵と肉である。

タンパク質は、20種類のアミノ酸でできている。

そのうち、体内でつくられないため、食べ物から摂らなければならない9種類を、必須アミノ酸と呼ぶ。

 

卵は、9種類の必須アミノ酸をすべて含んでいる。

食品中のタンパク質の品質評価であるアミノ酸スコアも満点に近い。

そして、ビタミンやミネラル類も多く含まれている理想的な食品である。

この卵を、「コレステロール値が上がるため、体によくない」という誤った学説を信じて食べない人がいる。

じつはこの学説は、実験用のウサギに死ぬほど大量の卵を食べさせ、無理矢理コレステロール値を上げた結果、生み出されたデータなのだ。

なぜ、本来は草食動物であるウサギに大量の卵を食べさせたのか。

ウサギがラットなどに比べて大きな動物だから、その研究結果を人に応用できると当時の研究者が考えたのだろう。

草食動物に卵を食べさせたらコレステロールの悪影響が出るのもムリはない。

最新の研究では、卵が体によくないというのは誤りだ、と言われている。

こうした俗説に惑わされない、新しい健康知識を持つことも大切である。

ところが、研究者のなかには昔の説をいまだに検証しないまま、正しいものとして受け入れてしまっている人が多い。

事実、卵にはLDL(悪玉)コレステロール値を下げるレシチンという成分も含まれている。

だから1日2個ぐらいの摂取なら、何ら問題はない。

むしろ、脳には必要不可欠である。

 

卵に加えて、肉類を積極的に摂ることによって、タンパク質を豊富に摂取できる。

体内で、それがさまざまなアミノ酸へと分解されて体の組織をつくるもとになり、古い細胞組織から新しい細胞組織への新陳代謝を高めていく。

また、体の維持に必要なホルモンや酵素にもなり、免疫力もアップする。

肉にはこのほか、長寿をもたらすビタミン B群や必須アミノ酸が豊富に含まれており、こうした成分は意識して食事から摂らないと摂ることができないのである。

肉を摂る際に大事なのは、不必要な脂肪分を落として食べることだ。

肉類のタンパク質は健康にとって必要だが、必要以上の脂質、とくに質の悪い動物性脂肪はできるだけ摂らないほうがいい。

日本人は、肉を食べるというとサシの入ったギトギトの霜除り肉をいわゆる高級牛肉としてありがたがる。

健康的に肉を食べるなら、脂身の少ない赤身の牛肉を、網焼きか、しゃぶしゃぶにし、できるだけ脂肪分を落として食べるのが理想だ。

もちろん、肉を食べる際は、炭水化物と一緒にではなく、たっぷりの野菜とともに食べるほうがいい。

肉類に多く含まれている飽和脂肪酸は血液をドロドロにするため、食物繊維を多く含む野菜類や、豆腐などの大豆製品と組み合わせて摂ろう。

肉と魚を摂る量は1対1が理想である。

週2回は赤身を中心とした脂肪分の少ない肉料理、週2回は魚料理とし、ほかの日は豆腐などの大豆製品や卵料理などで補うようにするのがいい。

血液をサラサラにする作用がある不飽和脂肪酸は、サバ、イワシ、サンマなどの背の青い魚に豊富に含まれており、EPA(エイコサペンタエン酸)とかDHA(ドコサへキサエン酸)などが代表的である。