眠っているうちに、酵素はつくられる

40代からは、体内酵素の量を考えよう

徹夜をすると、頭が働かなくなったり、体がだるくなったりしますね。

これは頭や体を働かせるバッテリーである酵素が不足してくるためです。

酵素は眠っているあいだにつくられるので、バッテリー切れのような状態になってしまうわけです。

 

つくられている場所は細胞の中です。

肝臓で働く酵素は肝細胞で、消化酵素は消化器官の細胞内でというように、基本的には、それぞれの臓器や細胞で、そこで働く酵素がつくられます。

どの酵素をつくるかは細胞核内のDNAが決めます。

多くは不活性の状態(働きを封じ込められた状態)でつくられ、必要に応じて活性化されます。

胃の粘膜から分泌される不活性状態のペプシノーゲンは、食事をして胃酸が分泌されると、ペプシンというタンパク質分解酵素に変わります。

これが先に述べた「必要に応じた分泌」で、必要なときに、必要なだけの酵素が仕事をするのです。

 

酵素にも寿命があります。

タンパク質や炭水化物などの物質と、くっついたり離れたりを繰り返しているうちに、カギ穴がつぶれてしまったら、お役御免となります。

短いもので数時間、長くても数十日でその使命を終え、分解されて新しい酵素をつくる原料になるか、排池されます。

その一方で、絶えず新しい酵素がつくられているわけですが、酵素をつくる能力は年をとるごとに少しずつ衰えていきます。

20歳頃をピークとして、40代に入ると体内酵素の量は大きく減り始めるのです。

 

年齢とともに、体が老化したり、病気になりやすくなるのは、食物を消化したり、体を動かしたり、脳からの指令を体の各部に伝えたり、新陳代謝を行なったりといった、生命活動のすべてを支えている体内酵素が減ってしまうのが大きな要因です。

生野菜、果物、発酵食品などの酵素食でたっぷりと食物酵素を摂り入れましょう。

体内酵素をしっかり補う食生活を心がけていれば、いつまでも若々しく、健康で、病気知らず、薬いらずの人生を送ることができるのです。