40代は決断の多い年代だ。
ビジネスマンなら、そのまま出世街道を目指して進むのか、仕事はそこそこにして私生活の充実を目指すのか、それとも転職や独立にチャレンジするのか、さまざまなターニングポイントにぶつかる。
プライベートでもまた、マイホームを持つか、親と同居するか、そうなると介護間題はどうするかなど、さまざまな決断を迫られるだろう。
そして、壁にぶつかるたびに、迷い悩みながらも答えを出していかなければならない。
もちろん、悩んでも悩んでも答えが見つからず、「もう、嫌だ。どうにもならない」と叫びたくなるときもあるだろう。
頭のなかで自問自答が繰り返され、そのたびに身動きがとれなくなっていく。
永遠に出口が見つからないのではないかと思ってしまうかもしれない。
悩みが重なって、夜も眠れなくなったり、ときには肩こりや頭痛の症状が現れたり、神経性の胃腸炎になる人もいる。
それでも、人は永遠に同じ場所にとどまってはいられない。
必ず何かしらの答えを出すはずだ。
それは、ひょんな思いつきかもしれないし、苦渋の決断かもしれない。
しかし、いずれにしても、他の選択肢をすべて捨てて、ただひとつ選び抜いた、かけがえのない答えには違いないのだ。
だからこそ、答えが出たら迷わず、力強く歩んでいけばいい。
その先で思わ ぬ壁にぶつかったとしたら、それはそのときにまた悩んで考えればいいのである。
たいして悩みもせず、なんとなく流されて決めた答えには後悔がともなう場合が多い。
だからこそ、決断の多い40代にはとことん悩み抜いてほしい。
迷いのなかであがけばあがくほど、物事の本質が見えてくる。
決断することで、悩みの半分はなくなるものだ。
あとはなるようになると考えるべきではないだろうか。