40代、社会人になって20年もたてば、いまの職場で自分がどの程度評価されているのかも、あなたにはわかっていると思います。
なかには、「もっと評価されてもいい」と感じている人も多いでしょう。
評価されない理由には、次の4つのいずれかが当てはまります。
① 自分のいる場所が悪い
② 会社のシステム、上司が悪い
③ 物事のタイミングが悪い
④ 取引先や時代が、自分の扱う商品やサービスをわかっていない
会社員であれば、「適正に評価されていない」という感情は、なにも40代に限ったものではないかもしれません。
ほとんどの人が恒常的(こうじょうてき)に抱えている感情といってもいいほどです。
なかでも40代は、組織の力学や理想と現実とのギャップのせいで、徒労感を感じているかもしれません。
20代、30代のときには自分の能力を過信して、勘違いしながらも、前に進む力がありました。
でも、40代になると、目の前の障壁の高さに絶望して、挑戦する気すら、出なくなっていたりします。
自分に「芽が出ない」という現実に対するイライラと、マイルドな絶望感が、その狭間にいる40代を襲うのです。
そうした感情に流されないことが、40代を新たなフレッシュ・スタートにする扉のカギになります。
「とうぜ報われない」そう思って毎日を過ごしてしまえば、仕事も人間関係もいいかげんになり、うまくいきません。
いまの状況や環境、待遇に不満だとしても、その感情に流されずに、自分のできること、やるべきことを、きちんとこなしていきましょう。
そういう人は必ず、どこかで報われていきます。
評価されていないことにヘソを曲げて辞めてしまえば、それで終わりです。
けれども物語は、あなたが40代で終わるわけではないのです。
たとえば、社長になる人の多くは、40代で不遇の時期を過ごしています。
遠くの営業所に飛ばされたり、格下げされたり、子会社に転出させられたりしています。
そして、もう辞めようかなと思ったときでも、ぐっとこらえて、その場所で全力を尽くし、10年後に奇跡のカムバックを果たしているのです。