臨終をお迎え、通夜・告別式のあとは、四十九日、一周忌法要(いっしゅうきほうよう)をします。
臨終を迎えると、まずは遺体の搬送先を決めなければなりません。
事前に家族で話し合っておくと慌てなくて済みます。
また、葬儀社を決めるのもこの段階で必要なこと。
病院から遺体の搬送を担当した葬儀社に何となく任せるのではなく、信頼できる葬儀社を主体的に選ぶことが重要です。
葬儀社をきちんと選べば、安心して通夜・告別式を任せることができます。
亡くなってから四十九日までの間は忌中(きちゅう)といい、故人のために身を慎む期間です。
四十九日目には僧侶を呼び、お経を上げてもらうのが「四十九日忌法要(しじゅうくにちきほうよう)」です。
納骨を済ませ、亡くなって1年が経ち一周忌法要を行うと、喪明けとなります。
臨終から続いたさまざまな手続きや法要も、一周忌で一段落します。
また、近年では、葬儀の代わりに「お別れの会」「偲(しの)ぶ会」などを開き、形式張らずに故人へのお別れをするスタイルも登場しています。
故人の遺志を尊重し、故人に対してもっともその人らしい形で見送りができると良い弔(とむら)いとなります。
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臨終を迎えたら、まずは遺体の搬送先を決めます。
臨終を迎えたその瞬間から一周忌まで、手続きと決断の連続です。
法要も立て続けにあるので、一連の流れを整理して把握しておきましょう。
臨終から、一周忌までの基本的な流れ
手順① 臨終
近親者・親類・友人知人などへの連絡をする。
死亡診断書は病院で受け取りコピーをとっておく。
手順② ご遺体を搬送し、安置する
ご遺体の安置場所を決めて、搬送する。
自宅へ安置する場所は、自宅の準備が必要となる。
手順③ 通夜、葬儀、告別式の準備をする
喪主を決める。
葬儀の形式、規模、費用についてを家族できちんと話し合う。
故人の希望がある場合は尊重すること。
遺影の準備や必要資金の準備をする。
手順④ 通夜をとり行う
喪主は僧侶を迎えて挨拶し、戒名を授かる。
弔問(ちょうもん)客の受付や案内は世話役にお願いする。
通夜振る舞いの席で挨拶をする。
手順⑤ 葬儀・告別式をとり行う
僧侶を迎えて挨拶をする。
葬儀・告別式の後、故人と最後の対面をして出棺。
喪主のあいさつをする。
喪主は位牌を手にして、棺(ひつぎ)と共に霊柩車(れいきゅうしゃ)に乗り火葬場へ向かう。
手順⑥ 火葬・還骨法要 (かんこつほうよう)をとり行う
炉前(ろぜん)で焼香した後、荼毘(だび)へ。
拾骨(しゅうこつ)は一般的に足の方から骨壷に納める。
火葬場に火葬許可証を提出する。
埋葬許可証(火葬済み印あり)を受理する。
手順⑦ 葬儀後の後始末をする
葬儀が終わったら、支払いなど葬儀に関わった後始末をする。
挨拶状や本位牌(ほんいはい)の準備など四十九日忌法要への準備もする。
手順⑧ 四十九日忌法要をとり行う
亡くなってから四十九日目に行う法要。
日程は出席者・僧侶のスケジュールを考慮して決める。
実際の忌明けより前の日にちを選ぶのがならわし。
手順⑨ 遺品の片付け・形見分けをする
故人の遺品の整理・形見分けをする。
保管する必要があるもの、処分するものを一つずつ確認しながら進める。
手順⑩ 一周忌法要をとり行う
亡くなった翌年の祥月命日(しょうつきめいにち)に行う年忌法要(ねんきほうよう)。
特に大事な法要となるので、四十九日同様、列席者を招いて手厚く法要をする。