普段何気なしに使用しているスマホ。
この便利さは現代人には必要不可欠のアイテムになっています。
そのスマホの多用における体への負担が実は起こっているのです。
特に人によって脳の疲労が半端なく起こり、年々増えている認知症の原因にも繋がるのです!!
長い間、疲労は、体内がエネルギー不足になると発生する乳酸などの物質が体内に蓄積し、感じるものと考えられてきました。
乳酸もまた、細胞のエネルギー源として役立っていることがわかりました。
つまり、一般に認められる疲労の原因は、体内のエネルギー不足によるものではないのです。
疲労の大きな原因の一つとして、最新の研究では、「細胞のサビ」が注目されています。
私たちは呼吸を通じ、酸素を吸って生きています。
しかし、この酸素が体内に入ると代謝が行われる過程で、体内に「活性酸素」、つまりサビが発生します。
少しであればいいのですが、ストレスや紫外線、食事などによって呼吸以外の要因からも活性酸素が発生し、これが過剰になると有害な作用である「酸化ストレス」が引き起こされます。
これが疲労の原因だというのです。
さらに、体の中でもとくに「脳」は、最も疲れを感じゃすい臓器であり、脳疲労も疲れの一因ということもわかってきました。
脳疲労をわかりやすく説明するために、たとえばジョギングなどの運動をはじめた場合をイメージしてください。
通常、数秒後には心拍数が上がって、呼吸は速く、深くなります。
さらに、体温の上昇を抑えるために汗を出すようになります。
これらを秒単位でコントロールしているのが、脳の「自律神経系」の中枢とされて
ぜんたいじようかい
いる、「視床下部(ししょうかぶ)」や「前帯状回(ぜんたいじようかい)」です。
さらに、運動が激しくなれば、この脳の自律神経系の中枢で処理する情報も増えていきます。
その結果、脳細胞内で活性酸素が多く発生し、脳内は酸化ストレスに曝(さら)される、つまり脳がサビつくのです。
こうなると、本来の自律神経系の機能がスムーズに行えなくなります。
この状態が脳における「疲労」、すなわち「脳疲労」です。
また、脳疲労の原因は活性酸素だけではありません。
今やインターネットでいつでも何でも調べられる時代。
「多すぎる情報」と「過剰なストレス」も脳疲労を起こす原因となっています。
暇つぶしにネットサーフィンを楽しんだり、スマートフォンを触っている方も多いかも知れませんが、脳は入ってくるすべての情報をフル回転で処理しています。
何気なく見ている情報も脳にとってはかなりの負担となるのです。
この脳疲労は、だるさ(倦怠感)、肩こり、首のこり、目のかすみ、耳鳴り、イライラ感、不安感、不眠、筋肉痛、やる気が出ないなど、実に多くの症状となってあらわれます。
また、その原因もさまざまです。
そして、こういった症状を、「身体が疲れている、何とかしてくれ」という「警告サイン」として「眼禽前頭野(がんかぜんとうや)」という場所に送り、「疲労感」として自覚するようになります。
この脳疲労をそのままためこむとどうなるか?
脳は老化しやすくなり、認知機能の低下(認知症)の原因にもなります。
よって脳疲労を感じたときは脳への栄養補給と休息・ストレス解消が必要です。
一日の終わりに深い深呼吸をする、また様々な視覚情報を脳に送ってきた目をいたわるために温める、自分の好きなことをする時間を少しでもとってリラックスするなどの対策をとってください。
新たに注目されている脳疲労。
情報化社会において、油断ならないものなのです。