年太りを防ぐ法「まず野菜から食べる」
主食、みそ汁、主菜、副菜、あなたは何から箸をつけますか?
食べる順番しだいで、健康が左右されます。
まず野菜などの副菜から食べはじめ、みそ汁、主菜と箸を移していきます。
そして、最後にお好みで適量を残した主菜、副菜、みそ汁とともに、主食のごはんを食べるようにするのです。
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肝心なのは、「野菜だけ」先に胃に入れること。
食物繊維には、糖分を吸着する働きがあります。
体が必要とする以上の糖は食物繊維に吸着され、便となって排泄されます。
脂肪を吸着する作用もあり、主菜の肉などの脂肪の吸収を抑えます。
野菜を先に食べることで、中年太りの原因になる体脂肪の蓄積を抑えてくれるのです。
ごはんを食べるまで、できるだけ間を置くことも大事です。
ごはんは糖分のかたまりのような食材ですから、いきなりごはんを口にすれば少量であっても血糖値は急激に上がっていきます。
血糖値の急上昇は、膵臓からのインスリンの大量分泌を促します。
いきなりごはんから食べるのが習慣になっていると、インスリンの過剰分泌によって膵臓が疲弊(ひへい)します。
疲れきった膵臓は働きが低下しますから、インスリンの分泌力も減退して糖尿病のリスクをどんどん高めてしまうのです。
食事をすれば、血糖値は必ず上昇します。
しかし、野菜から食べる食べ方であれば、血糖値の上がり方をゆるやかにすることができるのです。
それに、副菜、主菜で満腹感が早く得られるため、食べすぎの防止にもなります。
同じ野菜でも糖質の多いかぼちゃやいも類はごはんと同じと見なし、食べるのは後に回します。
素材が何であれ、砂糖を使用した料理も後回しにします。
糖尿病、中年太りを防ぎ、そして健康生活を送るためのもっとも簡単で効果のある食べ方と言えるでしょう。
食事にかける時間も、健康増進に影響を及ぼします。一度の食事に最低20分はかけます。
「お腹いっぱい」という信号が脳の満腹中枢と呼ばれる神経に送られるまで、およそ20分かかるからです。
ゆっくり食べるには、かむ回数を多くします。とくに、野菜を数多くかむことが大事です。食欲の抑制、血糖値が急上昇するのを防止する効果があります。
かむ回数を増やすと唾液の分泌が盛んになります。
唾液には、消化酵素に加えて免疫力を高める酵素も含まれています。
また、脳が刺激されて血流がよくなりますから、ボケ防止にも役立ちます。
もし、ごはんから先に食べるのが習慣になっているようであれば、体の糖化が進んでいるか、高血糖であるかもしれません。
「食べる順番は野菜から」
今すぐに食べ方を変えれば、1カ月も続けると体脂肪の減少、血糖値の低下が明るらかに見られます。