自分の都合ばかり押しつけないこと
自分が困ったときは、誰かに助けてもらいたくなる。
道を歩いていて、突然、腹痛に襲われたときなどは本当に困る。
しかし、都会の人は冷たくて、なかなか振り向いてもくれない。
人に助けを求める場合、最初に何と言って助力を求めれば、親身になって人気が助けてくれる確率が高くなるか。
それは頼み方によるという。
たとえば、いきなり片っ端からやってくる通行人をつかまえて「助けてください」と叫びまくるよりも、まず、自分がどんなに苦しんでいるか、今、他人の助力が必要なのかを具体的に目に見える形で周囲に示しておいてから、これはと思う相手に「助けてください」と言葉をかけるほうが援助が得られやすいという。
つまり、自分の実情をまず訴えておいてから、援助してほしいという一言を伝えるわけだ。
雰囲気づくりの導入部の演出が必要ということになる。
結婚したり、恋人同士になると、遠慮がなくなるのか、あれをしてほしい、これをしてほしいと、こちらの都合も考えずに命令口調で、単刀直入にやたら助力を求めてくることが多くなる。
まだ相手の関心を引きたい間は、そうした甘えにもついていくことができるが、少し関係があやしくなったり、面倒になってきたりしたときは、そうした甘えに対応するのがばかばかしくなってくることがある。
自分の都合や要求ばかりを押しつけてきて、こちらの都合を考えてくれないという意識が生まれてくるからだろう。
相手を上機嫌にさせ、心から助けてやろうという気にさせるには、まず、こちらの都合ばかりを言い立てないほうがいい。
それとなく助けてあげたいという気持ちを起こさせるような演出が必要ということだ。