人生を上手に生きるうえで大事なのは、「自分が誰か」を知ることです。
なぜなら、「自分が誰か」を理解しなければ、自分以外の人の人生を生きてしまうことになるからです。
両親、社会、会社、パートナーが望む生き方を自然とするようになってしまうのです。
優しい人に多い生き方ですが、そうなれば当然、どこかしっくりいかず、充実した生き方ができなくなります。
あなたは、いったい誰なのでしょう?
あなたは、どんな人で、どういう才能をもって、何をやるために生まれてきたのでしょう?
いきなり聞かれても、ほとんどの人が戸惑うのではないかと思います。
自分の才能は何か?
自分は何をやれば人に評価されるのか?
何をやれば自分は幸せになれるのか?
どういう人と一緒にいると、自分はワクワクして過ごせるのか?
あなたは右の質問にきちんと答えられましたか。
あらためて聞かれると、すぐには答えられないという人もいるかもしれません。
若いうちは他人を見て、「自分の位置」を決めていたと思います。
たとえば、友だちが起業したから自分も起業したくなる、あるいは、それはイヤだと思う。
「どうせ、あんなふうにはなれないのだから、自分はこれでいい」とか、「ああはなりたくないから、自分はがんばる」というように考えて行動したことが多かったのではないでしょうか。
「こんなことをしたら親が許してくれない」
「まわりに反対されるからあきらめよう」
ということもあったかもしれません。
ちょうど、人生で折り返し地点に立った現在、「自分以外の目線」をひとまず外して、自分の内側に入り込んで、自分は本当に何がしたいのか、何をすることが自分の人生の目的に適っているのかということを考えてみましょう。
「自分は誰か」を知る道のりは、人生そのものです。
このことには、どれだけ時間をかけてもいいほど、重要だと私は思います。
もちろん、瞑想をしていれば、自分が誰かがわかるわけではありません。
いろんなことをやっていくうちに、自分に向いていること、ワクワクすることなどがわかってきます。
仕事をしながら、家族と関わりながら、自分は誰かを見出していきましょう。
瞑想して、自分が誰かがわかるまで動かないというメンタリティーになると、いつまでたっても自分がわからないだけでなく、人生も止まったままになります。