人間の体温って以外に大事なんです。
特に知られていないのが体温と免疫力の関係です。
たとえば体温が1度下がることによって、免疫力が4割ほど低下してしまうのです!
そして、若さと免疫力とは、相関関係にあります。
免疫力は病気にならないための抵抗力や打ち勝つ力の体内には必要不可欠な大切な働きをしてくれます。
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免疫力は40歳をすぎると半減し働きがなくなります。
とはいえ、食習慣しだいで、何歳になっても免疫力を高めることができるのです。
80歳をすぎても元気な人は、40~50代並みの免疫力を保っていることがわかっています。
免疫の働きは白血球にあり外部からの侵入を阻害します。
免疫の働きは白血球が中心になって、外部からの細菌やウイルスの侵入を防ぎ、異物を処理します。
白血球は大きく分けて「顆粒(かりゅう)球」と「リンパ球」の2種類があり、それぞれは数種類に分かれています。
●顆粒球とは、細菌などの大きめ異物を処理する。
●リンパ球とは、ウイルスなど小さめの異物やガン細胞を処理する。
顆粒球とリンパ球は、自律神経には、自律神経の影響を大きく受けます。
白血球内部の顆粒球におけるバランスが大事。
自律神経には、心臓や胃腸、血管、内分泌腺(ホルモン分泌腺)といった各器官をコントロールして呼吸、体温、血圧などを調節する働きがあります。
体の働きを活発にする「交感神経」と、体を休ませる「副交感神経」の2種類があります。
日中起きているときや、ストレスを受けているときは交感神経が活発化し、夜間寝ているときや、リラックスしているときは副交感神経が優位に働いています。
交感神経が活発化しているとき、顆粒球が増えます。
顆粒球は見つけた細菌を食べて殺すのですが、数が増えると悪玉に変わり、体のあちこちに炎症物質をまき散らします。
睡眠不足やストレスが続くと胃腸炎、吹き出もの、肌荒れが起こるのはこのためです。
顆粒球には寿命があって2~3日で死んでしまい、その死骸が、「膿」となります。
死滅する際に、有毒の活性酸素を大量に発生させます。
一方、リンパ球は副交感神経が優位である間、たとえば睡眠中にどんどんつくられます。
かぜのウイルスやガン細胞に立ち向かうのがこのリンパ球です。
寿命は種類によってさまざまで、短命のものもあれば数カ月の寿命を持つものもあります。
交感神経と副交感神経の作用のバランスがうまく取れていれば、顆粒球とリンパ球のバランスもよい状態にあります。
ところが、ストレスや緊張で交感神経が過剰興奮すると、顆粒球がどんどんつくられるようになるのです。
通常、免疫力はリンパ球の働きを指します。
リンパ球は体温と密接な関係があり、高体温の環境で数を増やし活発化します。
逆に、「冷えた体」だと顆粒球の勢いが増してリンパ球は減少します。
冷えた体とは、35·9度以下の「低体温」の体のこと。
昨今、35度台の人が増えていて、女性にかぎらず男性にも「冷え」を訴える人が少なくありません。
血液の流れが悪くなって起こるのですが、放つておくと老化がどんどん進んでいきます。
体温の低下が免疫力を下げる。
健康な人の平均体温は、36.8度前後。
体温が1度下がると、免疫力は4割も低下します。
基礎代謝も1割強ほど落ちて、カロリー消費能力がほぼ大福1個分、減退します。
すると、体は病気になりやすく、太りやすくなるのです。
また、細胞の働きも低下して、老化速度がぐんと上がってしまいます。
私たちが生きていられるのは、熱をつくっているからにほかなりません。
熱はエネルギーのことで、熱が活発につくられていると免疫力や基礎代謝が上がります。
つまり、代謝の向上が重要なのです。
免疫力を強化するためには、リンパ球など免疫細胞の原料となるたんぱく質をしっかり摂る必要があります。
また、代謝を促進するビタミンB群、抗酸化作用を持つビタミンA、C、Eの積極的な摂取も大切です。
これらの栄養素が豊富な日常食として、玄米、にんにく、椎茸、昆布、レモン、蜂蜜、肉、鮭、卵、納豆、酢がおすすめのようです。
冷えがひどい人は、加えてビタミンEの含有量が多いかぼちゃ、アボカド、ナッツ類などを摂るようにするとよいでしょう。