イライラは身近な人ほど強くなる傾向があります。
特に夫婦になると尚更です。
年々、年を越せば、合わない状況になっている夫婦は、今では当たり前なのかもしれません。
主婦間をダメにする、イライラの原因は何か、
多かったアンケート回答は、「子ども」「夫」「自分」になります。
身近であればあるほど、接触回数が多ければ多い人であるほど、イライラや怒りは出やすいのです。
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夫婦の価値観は違うのでぶつかり合うのは当然
私は結婚式のあいさつで、よくこんな話をします。
菥郎も新婦も、これまで育ってきた環境、生きてきた人生の中で、それぞれ
を積み上げてきています。価値観の違う二人が一つ屋根の下に住むということは、
かり合いがあって当たり前です。
これまで育ってきた環境、生きてきた人生の中で、それぞれの価値観を積み上げてきています。
価値観の違う二人が一つ屋根の下に住むということは、ぶつかり合いがあって当たり前です。
ただ、ぶつかり合うとは、喧嘩するという意味ではありません。
結婚するということは、お互いの価値観を確認し合い、新しい夫婦共通の価値観を一つずつ積み上げていくことが大切です。
これが円満な夫婦生活を送る秘訣です。
夫婦の理想には壁がある!話し合いでイライラは積もらない
結婚するときは、誰でも理想の夫像、理想の妻像、理想の家庭像をもっています。
ですが、すぐに現実の壁にぶつかります。
理想をもつことは悪いことではありませんが、理想の価値観を押し付け合わないことが大切です。
自分たちがそれぞれ積み上げてきた価値観をすり合わせながら、共通の価値観を一つひとつ積み上げて理解し合っていきます。
それが夫婦というものです。
共通の価値観を積み上げていくには、自分の気持ちや考えを伝えることが大切です。
心のなかにイライラの元を感じたら、それが大きく育つ前に、きちんと、穏やかに伝えます。
食事をしながら、「あのことについてこう考えた」、「あれはいいと思った」、「あのとき不快だった」などと伝えてもいいでしょう。
けっして愚痴を言い合うのではなく、価値観をすり合わせる作業をするのです。
これは早いうちから意識して行なうとよいでしょう。
長い間何もしていないと、イライラが溜まっていきます。
気づいたときには、かなり離れてしまっていることがあるので、共通理解をもつのは少し難しくなります。
話し合いながら二人の決めごとを決める
知り合いの外国の婦人が、
「夫婦は一生わかりあえないものよ。わかりあえないからこそ、会話をすることをやめてしまったら、夫婦なんておしまいよ」
と言っていました。
いろいろ問題を感じたら、きちんとそのことを伝え、お互い納得したうえで決めごとをつくっていくといいでしょう。
たとえば夫婦間のトラブルの原因として、お金の使い方は大きなテーマで、それがイライラや怒りにつながることがあります。
あるテレビ番組のアンケートでは「夫婦喧嘩の原因の九割はお金に関すること」とされていましたし、雑誌の夫婦喧嘩に関するアンケートでも「お金が原因」という回答が常に上位にランキングされています。
ですから、たまになら許してあげてもいいと思いますが、立て続けに相談なしで大きな買い物をしたり、貯蓄に回す分まで使っていたりすると問題になることがあります。
こういうときは自分の不快感を伝えるとよいでしょう。
最初にやってほしいのは、「悪人にも五分の理を認める」ことです。
悪いと感じることでも、その行為をする人には必ず理由があります。
納得できるかどうかは別として、必ず理由があるので、まずそれを聞きます。
「私は不愉快に思っているのだけど、どうしてそうしたのか考えを聞かせてもらっていい?」
このときも「怒らない技術」の基本である、「解決に焦点を当てる」ことを忘れないでください。
お金の使い方について夫婦の考え方を確認するのが目的で、不満を相手にぶつける必要はありません。だから冷静に聞きます。
こうすることで、あなたのイライラが相手に伝染したり、イライラが怒りへと発展するのを避けられます。
もし聞いた理由が納得できないなら、どうしてほしいかを伝え、決めごとをつくります。
たとえば、「五万円以上の買い物をするときは、一言伝える」などです。
ただし、決めごとを決めるのは相手も納得してくれたときだけです。
文句を言いながらでも、合意したうえで決めごとを決めます。
そうしないと、次のイライラや怒りを生む種をつくってしまいます。