悩みごとは”書き出す”ことで、ここまで整理できる!
ひとりで考えていると堂々めぐりするだけの悩みごとも、文章に書くと、整理されてくる。
「文章を書くのは苦手だ」という人も、箇条書きでも何でもいいから、書くことを試してみてほしい。
他人に見せるわけではないのだから、うまい、へたなど、気にすることはない。
さて、あなたは今、何を悩んでいるのだろうか。
ちょっと書いてみよう。
「恋人が、仕事ばかりで私のことを振り向いてくれない」
「ウマの合わない同僚がいて、いつもチクチクと意地悪をしてくる」
「突然、経理課に異動になって、数字、数字でいやになる」
そのことについての不満をもつといいたいなら、さらにどんどん書いてみよう。
「あいつのいやなところワースト10」
「今度会ったら、絶対これをいってやる」
文章を書くというのは不思議なもので、書いているうちに、だいぶ気持ちがすっきりしてくる。
紙の上に書いたものを読んでいると、少し冷静に見られるということもあるのだろう。
また、人にしゃべっているうちに頭が整理されてくるのと同じで、書いているうちに頭が整理されてくる。
ウマの合わない同僚にうまくいえなかったことを、「今度はこんなふうにいおう」「こんないい方をすれば伝わるんじゃないか」と、相手に対する伝え方のシミュレーションにもなる。
また、「これはいってもしかたのないことだな」「これはいわないほうがいいだろう」と見えてくることもある。
さらに、悩みの解決法まで考えて書き出していけば、もっと頭が整理されるだろう。
考えられるかぎりの解決法、今の自分にできそうなことを箇条書きにしてみよう。
どうだろうか。
とにかく紙やパソコン、ワープロに向かってみよう。
そのうちに、何かしら、あなたなりにうまい方法が見つかってくるはずだ。
私は、腹の立つことを書きなぐっては段ボールにポイと入れるという方法をとっている。
これもなかなかすっきりする。