「よく見せたい」という欲をセーブしてみる
人は、なぜ「あがる」のか、考えてみましょう。
それは、「もっとうまくやりたい」「自分のいいところを見せたい」「高く評価されたい尊敬されたい」という気持ちがあるからではないでしょうか。
好きな異性と二人きりになって「ガチガチに緊張してしまう」のは、相手に「よく思われたい」という強い意識が働いているからです。
しかし、異性であっても、兄弟姉妹が相手なら、そのような緊張感を感じることはありません。
それは「いいところを見せたい」といった気持ちがないからでしょう。
ですから、好きな異性と一緒にいるときも、「よく思われたい」「いいところを見せたい」という気持ちを少なくするよう心がければいいのです。
「よく思われたい」と思うのも、一つの人間の欲ではないかと思います。
この欲を少なくして、「自分にはダメなところもたくさんあるが、ありのままの自分を見てもらえればいい。そのほうが相手との相互理解も深まる」と考えるように心がけるのです。
「よく思われたい」と意識しすぎて、緊張からとんでもない失敗をして恥ずかしい思いをするよりも、ありのままの自分を理解してもらうほうが、相手への印象もよくなるのではないでしょうか。
こちらがありのままの自分を出せば、相手も自然な態度で接してきてくれます。
そのほうがお互いの心も、深い部分で通いあうのではないでしょうか。
この考え方によって「緊張しない心」を作ることができます。