よく効く薬ほど、怖い!抗生物質の力が逆に免疫力が低下してしまうことがある・・・
よく効く薬の代表格といえば、やはり「抗生物質」でしょう。
抗生物質は病気の原因となる細菌を殺してくれます。
「医学の歴史は、感染症との闘いの歴史」とも言われ、ペスト、結核、肺炎など、細菌感染が原因となる病気は、かつては「死病」と呼ばれていました。
しかし、抗生物質の誕生によって、これらは不治の病ではなくなりました。
多くの人命を奪ってきた恐ろしい病気が治療できるものになったのです。
抗生物質の発見は、偉大なる医学の進歩であり、それによって人類にもたらされた恩恵には計り知れないものがあります。
ところが、よく効く薬ほど怖いという点では、抗生物質も例外ではありません。
もっとも問題なのは、病気の原因となる菌だけでなく、私たちの体内に共生して健康を守ってくれている、いい菌まで殺してしまうことです。
抗生物質は、細菌の細胞膜をつくる酵素の働きを抑え、菌を丸裸にしてやっつけます。
この作用は菌を選ばないので、腸内に棲んでいる善玉菌まで殺してしまうのです。
腸内の善玉菌は、酵素やビタミン、有機酸などをつくって、消化や免疫など、人体の活動をさまざまに助けてくれています。
腸内環境を整えてくれている善玉菌が減ると、腸内が腐敗し、免疫力が落ちて、生活習慣病、アレルギー、難病など、あらゆる病気が起こってきます。
ほかに抗生物質の害としては、アナフィラキシーによるショック症状もたいへん恐ろしいものです。
抗生物質にアレルギー反応はつきものといってもいいほどです。
なかには2000人に1人程度の割合でショック症状が起こる薬もあり、けいれんが生じたり、せん妄状態を引き起こす抗生物質もあります。
よく効く薬ほど、その裏側には、それに見合うだけ、いやそれ以上の大きな副作用が張りついています。
薬は可能なかぎり飲まない。
飲む場合は、本当に必要なときだけ、短期間で飲むのが鉄則です。