日中の肉体的な疲れや精神的なストレスから回復するのに有効活用したいのが、昼寝。
ランチ後の午後2時〜4時は誰でも眠たいもの。
午後の眠気の原因を「消化吸収のために血液が胃腸に集まり、脳の血流が低下するから」と説明する人もいるが、それは間違い。
眠気をもたらす正体は体内時計。
体内時計による眠気のピークは午前2時~4時頃だが、その12時間後の午後2時~4時にも小さな眠気のピークがやってくる。
体内時計の思し召しに従い、この時間帯に仮眠をとると心身の疲れがすっきり取れる。
ただし、仮眠は20~30分以内に留めること。
それ以上寝すぎると深いノンレム睡眠に入り、寝起きが悪くなってすんなり仕事に戻れない。
仮眠前にコーヒーや緑茶でカフェインを摂っておくのもいい。
カフェインは神経細胞の興奮作用がある。
摂って20〜30分後から効き始めるので、昼寝から目覚めた頃にカフェインが働き出して目覚めがよくなる。
平日の睡眠不足を取り戻す土日の昼寝は、ノンレム睡眠が終わり、次のレム睡眠が始まる節目である90分ほどに留める。
日中は眠りを促す睡眠物質が少しずつ溜まるが、昼寝で睡眠物質を多く消費するほど夜の眠気が低下し、入眠が妨げられるのだ。