男っぽさ、を持つことが、成功の秘訣

軟弱なビジネスマンは、どんな仕事をやってもうまくいかない。

負けん気や勝ち気に乏しく、どんな勝負であれ、すぐに尻尾を巻いてしまうような人には、大成功するなどということは期待できないのだ。

ビジネスを成功させたいなら、ある種の “男ぽさ”は、絶対に必要である。

ジョージア州立大学のジェームズ·ダブズ教授は、スポーツ選手、企業経営者、政治家、聖職者など、さまざまな職業の男性の唾液を採取して調べたことがある。

すると、分野を問わずに、成績がいい人ほど、男性ホル モンであるテストステロン量が多いことがわかった。

“男っぽい人” ほど、いい成績を残せるのである。

これは男性だけでなく、女性でもそうであった。

たとえば、成功している女性の経営者は、そのへんの男性より、もっと “男っぽい” 性格をしていたのである。

 

男性ホル モンを分泌していると、怒りっぽくなったり、ヒゲが濃くなったり、頭がハゲたりするというマイナスの面は、たしかにある。

しかし、そんなマイナスは、事業で成功するということに比べれば、とるに足らない問題である。

仕事をガンガンやっている人は、脂っぽく顔が光っているし、汗っかきである。

そういう「オジサン」臭さは敬遠されるのが普通であるが、私はむしろ、「おっ、男性ホルモンが分泌されまくってるな、仕事も頑張ってるんだろうな」と応援したい気持ちになる。本気で仕事をやっていたら、男性ホルモンが分泌されるのが当然だからだ。

 

ところで、男っぽさ”とは何だろうか。

それは決断力のことであり、意志力のことであり、フットワークのよさである。

これらの特徴は、すべて “男っぽさ と言い換えてよい。

男っぽさを忘れた軟弱ビジネスマンでは、出世もできず、お金も残せず、自分自身でも納得のいかない人生を歩むことになるだろう。

ちなみにダブズ教授が調べたところ、男性ホルモンの分泌量が、仕事の業績に関係のない職業がひとつだけあった。

それは牧師んである。

牧師さんでは、おっとりとした、温和な性格がのぞまれていて、男っぽいことがそのまま成功には結びついて内部そうだ。

どうしても競争が嫌いで、男っぽ い性格になるのがイヤなら、宗教家を目指すのもよいかもしれない。

しかし、普通の競争社会に生きるみなさんにとっては、男っぽさは生き残る上で、絶対に必要とされる資質である。

何事にも諦めず、積極果敢にぶつかっていくような人でなければ、成功はおぼつかないのだ。

ホテルやレストラン、ゴルフクラブなどのサービス業のマネージャー数十名に対して、成功しているマネージャーと、できの悪いマネージャーの特徴がある。

できの悪い マネージャーのうち、ワースト5の特徴を挙げると次のような順位が見られた。

@臆病である

②決定を先延ばしにしたがる

③すぐに服従する

④内気である

⑤受け身である

 

こういう軟弱な特徴を持っている人は、マネージャーとして成功しないというのだ。

臆病や受け身でいて成功することは、まず難しいかもしれない。