不妊は女性だけの問題ではないのです！
卵子の問題？？いえ、精子にも問題があるんです！
それは 『老化』 ！！
不妊治療で最も大事なことは何だと思いますか？
ズバリ答えますと、「若さ」です。
精子と卵子の中には、染色体といわれる我々の体の細胞を作り上げる遺伝情報が入っている構造（遺伝子）があります。
Contents
不妊は年齢と共に比例する
年を重ねれば重ねるほど、その染色体が傷ついていき、妊娠しづらくなる原因となります。
染色体を傷つけるのは、活性酸素という物質です。
染色体を傷つけるのは、活性酸素といわれる老化の原因となる物質。
活性酸素が増えて、細胞の酸化を食い止める抗酸化という働きとのバランスが崩れた状態を酸化ストレスといいます。
例えば、若い頃は、病気にかかる方は比較的少ないです。
しかし、年をとるに従い、高血圧であったり、糖尿病であったり、脳梗塞であったり、がんであったりと病気になる人が増えてきます。
それらの病気は、「老化」が引き金となり、姿を現してくるのであると考えられます。
その老化の原因こそ、酸化ストレス、つまり、活性酸素が増えた状態と考えられます。
私たちがかかる病気の９割は活性酸素が起因しているといわれています。
だから、活性酸素を出すような原因となるようなモノを身体に入れないことや、酸化ストレスをかけないような生活習慣が重要になります。
代表的な酸化物質はタバコです。
がんを引き起こす原因になったり、精子を減少させたりします。
つまり、タバコを吸うと老化が早くなるということを、みなさんに知っておいてほしいと思います。
精子の若さを保つには,抗酸化すべし
健康のためにも、老化を予防するためにも、禁煙をおすすめしますが、それ以外に何を化
を防ぐ、積極的な手だてはないのでしょうか？
そこで登場するのが、「抗酸化療法」というものです。
抗酸化物質を身体に取り入れることで活性酸素を減少させて老化を予防しよう、という試みです。
精子の老化を防ぐ抗酸化物質の代表的なモノとして、コエンザイムQ 10があります
コエンザイムQ 10を内服することで、精子の運動率が上昇する、と数多く報告されております。
また、酸化ストレスを抑えることにより、肌がきれいになったり、心不全や脳梗塞の予防にも繋がるといわれております。
たとえば、化粧品の分野では研究が盛んに行われています。
女性ならご存じかもしれませんけれど、最近はアスタキサンチンという抗酸化物質が配合された化粧品を良く見かけます。
アスタキサンチンは強力な抗酸化物質であり、それを肌につけることによって若返り効果があり、肌がきれいになる効果が期待できるといった仕組みです。
女性は美容や化粧品などに敏感なので、研究が盛んに行われているでしょう。
コエンザイムＱ１０は一時ブームになり、サプリメントがうれていたようですが、もともとは医薬品でした。
つまり、精子の状態をよくするためには、「若さを保つこと＝アンチエイジング」ということが必要になります。
アンチエイジングは、最近学会でも話題になっており、研究が進んできています。
アンチェイジングを実践する文献にあたると、以下の2つの 言葉に集約
されます。
① カロリーリストリクション(摂取するカロリーを押さえること)
② 抗酸化(老化の原因となる活性酸素のような酸化物質を無害化すること)
精液所見の不良な方は抗酸化能が低下していることとの報告もあります。
アンチエイジングドックなどでは、血液や尿で酸化ストレスの度合いをはかる検査もあります。
若さを保つには、抗酸化から。
皆さんには、是非覚えて、実践してもらいたいと思います。
これからは「不妊」と「抗酸化」がキーワードです！
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