男にとっての早漏・遅漏などの射精障害は以外に多いようです。
テレビや雑誌などで話題になっていますから、勃起障害(ED)がどんな症状かご存じの方は多いでしょう。
勃起障害とは、セックス可能な勃起状態にならない、あるいは勃起が維持できず、満足なセックスができない状態のことをいいます。
心理的な要因、糖尿病など別の病気が原因で、勃起障害はおこります。
勃起障害にくらべると、射精障害について、ご存じの方はあまりいないかも知れません。
射精障害とは、勃起に問題がないのに射精ができない状態をいいます。
早漏、遅漏、膣内射精障害、逆行性射精などが、射精障害に分類されます。
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早漏における射精障害の治療について
挿入したら、すぐに出ちゃうことです。
すぐ出ちゃうことではありますが、早漏の定義はいろいろとあります。
例えば、
「挿入後、30秒~2分以内で射精してしまう」
という時間を基準とする定義もあれば、
「セックスの際のピストン運動が10回以内で射精してしまう」
など性交運動の回数を基準とするものもあります。
一般的には、相手の女性が満足できない間に射精してしまう、ということが早漏の定義とされています。
早漏の治療にはセックス・セラピーが非常に有効です。
行動療法と薬物療法の2種類があります。
行動療法として、セマンズ法もしくはスクイーズ·テクニックが有名です。
簡単に療法の内容を説明すると、「射精しそうになったときに我慢する」これを何度も繰り返すというものです。
薬物療法として「とある抗鬱剤が早漏に有効である」という報告が数多くあります。
アメリカでは、薬物による早漏治療が一般的に認められています。
有効度は非常に高いため、有望な薬剤と考えられますが、攻撃性が高まるなどの副作用も報告されており、専門医による処方が必要です。
膣内射精障害における射精障害の治療について
オナニー(マスターべーション)では射精できるのに、セックスのときに女性の膣の中で射精することができないことをいいます。
膣の中で射精できない理由は様々ありますが、思春期の頃からオナニーの方法を間違えていることが原因となっていることが多いです。
また、心理的な理由でなる場合も多く、不妊治療をキッカケに勃起障害や膣内射精障害になることもあります。
そこから、セックスレスに繋がることも少なくありません。
マスターベーションの方法を間違っていたことが原因の場合、治療は非常に困難となります。
強すぎるマスターベーションが原因である場合は、弱い刺激で射精できるように慣れていくしかありません。
膣内射精障害の治療には、手を使った柔らかいグリップによるピストン運動(スラスト法)がすすめられます。
TENGAを代表とするマスターベーション補助具を使用して、ピストン運動による射精に慣らしていく方法もすすめられていますが、治療時間がかかる場合が多いです。
不妊に悩んでいる膣内射精障害の男性の方で、子供を作ることが第一希望である場合には、治療に時間をかけるよりも人工授精がすすめられます。
逆行性射精における射精障害の治療について
射精感はあるのに、非常に少量 の精液しか出なかったり、精液が全く出ないのに、膀胱内に精液が逆流してしまう状態になります。
糖尿病や、手術によって神経が切断してしまった場合に起こりえます。
治療は、薬物療法が一般的であり、半数の患者は射精できるようになります。