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代謝のいい「若い体」をつくる条件は5つです
①「体の糖化」を防ぐ
②「塩害」を防ぐ
③「冷え」を取る
④「腸の汚れ」を落とす
⑤「体内毒素」を消す
この5つの条件は、体内環境を好転させて、人生を壊す病から体を守る食習慣の基本でもあります。
「体の糖化」は、老化を早める大きな要因になります
ごはんなどの糖質の摂りすぎと、代謝の低下で血液中にあふれた糖(血糖)は、体内のたんぱく質と結合します。
その際に、たんぱく質が変質することがあります。
これが「糖化」です。
細胞、ホルモン、酵素など体の構造や機能にかかわる大切な物質の多くは、たんぱく質できています。
糖化によって、これらの働きがうまくいかなくなるのです。
「糖化」を防ぐためには、主食のごはんのコントロールがとても重要になります
体内では、カリウムとナトリウム(塩分)が一定の濃度でバランスを保ち、代謝などの細胞の機能を正常化します。
ところが、塩分を過剰に摂取すると、このミネラルバランスがくずれ、代謝異常の原因になるのです。
塩害から体を守るためには、カリウムが豊富な野菜を積極的に摂ることです。
体の冷えも、代謝の低下によって起こります。
代謝の低下は、体温低下を常態化させ、冷えの原因となるのです。
栄養バランスのよい食事で血流を上げ免疫力を上げる
体が冷えると血管が収縮し、血流が悪くなります。
血流の悪い体は、免疫を司る白血球の一種であるリンパ球の働きを弱めてしまいます。
栄養バランスのよい食事を摂ることで、代謝が上がって、免疫力も高まります。
ビタミン、ミネラルの宝庫である野菜や肉、魚などのたんぱく質が代謝を盛んにし、免疫力を高めるのに効果的です。
免疫力は、腸内環境の状態に大きく左右されます。
小腸には、全身の免疫細胞の6~7割が集中しています。
腸内には体に有用な善(乳酸菌、ビフィズス菌など)と、害を及ぼす悪玉菌(大腸菌、ウェルシュ菌など)の2種類の腸内細菌が存在しています。
腸内環境は2つの腸内細菌のバランスによって保たれています
たとえば、便秘になると、悪玉菌が増えて免疫力を低下させます。
善玉菌は、食物繊維や乳酸菌を餌にして増殖します。
野菜、果物、発酵食品、ヨーグルトを積極的に摂ることで、腸内環境が良好に保たれるのです。
40歳から「若い体をつくる」5箇条
この5つのポイントに気をつけよう!
①「体の糖化」を防ぐ
炭水化物と上手につき合おう!
②「塩害」を防ぐ
「おいしい野菜·果物」をたくさん食べよう!
③「冷え」を取る
鶏肉、青魚、鮭、卵–
良質のたんぱく質を摂ろう!
④「腸の汚れ」を落とす
発酵食品、乳製品を摂って
善玉菌を増やそう!
⑤「体内毒素」を消す
「7色の野菜パワー」でデトックス!
老化を早める要因には、「体内毒素」もあります
「活性酸素」と呼ばれる毒素や、食品添加物、魚介類に含まれる水銀やヒ素、農薬などの有害物質です。
これらの有害物質も、活性酸素を発生させます。
体は食事で摂った糖質や脂肪に呼吸で取り入れた酸素を反応させて、活動源となるエネルギーをつくります。
「酸化」という燃焼です。
この過程で酸素のおよそ2パーセントが活性酸素に変わります。
いわば、「燃えかす」が残ってしまうのです。
活性酸素は、病気の9割にかかわっています。
活性酸素が過剰に発生し続けると細胞や器官を傷つけてその働きを弱めてしまいます。
この状態が「酸化ストレス」で、老化の原因となります。
酸化ストレスは、肝臓や腎臓の疾患、歯周病、冷え性、便秘などさまざまな生活習慣病との関係も明らかになっています。
また、血糖値が高いと活性酸素が増え、DNA(遺伝子の本体)を傷つけてガン化につながります。
活性酸素から体を守るには、野菜や果物、納豆などの発酵食品を摂ります。
これらの食材に豊富なビタミンや、赤ワインでおなじみのポリフェノールなどの抗酸化物質が活性酸素を無毒化し、除去してくれるのです。
野菜は解毒(デトックス)食材としても有効です
病気は生活習慣と深いかかわりを持ちます。
とりわけ、よい食習慣を持つことは、病気のリスクを低減させるための重要な第一歩になるのです。
よい食習慣は、シンプルな食の営みから生まれます。