身の回りに、考え込む人、あまり考えない人がいると思います。
会社でも上司に怒られると、とても考えこんでしまう人、怒られてもケロッとしてしまう人が私の目に見る光景でもあります。
くよくよ性の人のいいところは、心の準備がいいことです。
その反面、悪い想像力を持っていることでもあります。
せっかくそのような能力を持っているのだから、「くよくよしない性格になりたい」と悩むより、その性格を積極的に活用することを考えるといい。
例えば、全然くよくよしない人がいます。
楽天的なので、そんな人は「なんとかなるさ」と考えている。
ところが、実際には、なんともならないことがほとんどなのです。
いろいろ心配して準備しておいたほうがいいことも多々あるのです。
しかし、楽天人間は、何も準備していない。
いざ、その場になってからあわてたり、にっちもさっちもいかなくなったりするのです。
くよくよ性の人が組んでいれば、足して二で割ってちょうどいいくらいなのです。
くよくよ性の人は、楽天人間に、「だいじょうぶだよ、なんとかなるさ」といわれて安心する。
人間は、くよくよ性の人に、「でも、あれだけは準備しておいたほうがいいんじゃないか」といわれて、はたと気づく。
考える前に行動してしまう人と、行動する前に考える人間が組めば、ちょうどいいわけなのです。
ただ、この場合、どうもくよくよ性の人に負担がかかって、迷惑に思うことも多いかもしれません。
なぜなら、楽天人間は考えなしに動くので、くよくよ性の人のほうがどうしてもフォローに回ることになってしまう。
しかも、楽天人間は、くよくよ性の人に迷惑をかけても「申し訳ない」「私が悪かった」という気持ちに欠けているのです。
まあ、そんな気持ちがないから、楽天的にやっていけるのでしょう。
楽天的な人は平気な顔をして、一言も謝らなかったりするので、くよくよ性の人は頭にくるのではないでしょうか。
こうして二人が別々に仕事をしていると、楽天人間はいつもポカをやり、くよくよ性の人はいつも先延ばしにして心配ばかりしていることになっています。
あなたがどちらの人間かわかりませんが、仕事では、反対のタイプと組んでみるといいのではないでしょうか。
きっと、ためになるかもしれません。
そのときのコツは、相手のよさを認め、口に出して言うこと。
すると相手も、自分にはない、あなたのよさを認めてくれるでしょう。
お互いの欠けているところが、お互いの得意なところなのですから、活用しない手はありません。
しかし、これがいちばん難しいことでもありますし、それができれば、あなたは飛躍的に発展するはずです。