胃腸薬を飲むにあたって、食前に飲むか食後に飲むかについてどっちがよいのでしょうか?
その方面でも専門医の方からの意見もあるようです。
「食べる前に飲む!」。
胃腸薬のCMでこんなフレーズを聞いたことがあるが、胃腸薬は基本的に食前と食後、どちらに服用すれば的確な効果が表れるのでしょうか。
胃の働きを活発にする健胃薬は食前がべターという研究結果もあります。
その理由として食前は胃の中が空であり、薬の吸収が良く、さらに食事の際に胃腸の働きが良くなることが挙げられます。
生薬、つまり漢方薬は吸収されにくいため、一般に、食間に服用するように指示されています。
ただし漢方薬でも、食事の際に胃腸の働きを良くするために配合されたものは、食前に服用することが勧められます。
一方、食後に服用する場合の利点は、空腹時よりも薬の吸収は低下しますが、飲み忘れが少なくなることです。
ただ、いずれも絶対に食前または食後でなければ効果が出ない、ということではない。
吸収力の高さは他の成分との組み合わせによっても大きく変化するため、先に挙げた例はあくまで目安として捉えていただきたい。
薬の飲み方でもう一つ気になるのが、食後に飲む場合、何分後に服用するのが一番よいのかということ。
やはり食べた直後よりも、ある程度胃の中のものが消化された食後30分あたりに飲むのが、胃腸にとっては最も負担が少ないでしょうね。
ただ、直後に飲んだからといって害があるわけではありません。
胃腸薬は回数と間隔さえ守っていればちゃんと効くように調合されていますから、マニュアル通りが一番だと思いますよ。