人間なんてみんな無力で、だれもが初めてのことは、なにもできない!

この開き直りに前向きな人生はやってくる

「自分は何もできない」「おれは無能な人間だ」「誰からも必要とされていない」

そんなふうに思うとき、人間はいちばん落ち込み、悩むのではないだろうか。

 

ところが、そうやってもんもんとしている人にかぎって、とても人に好かれていたりする。

誰よりも人から必要とされていたり、その人の一言が誰かの助けになっていたりする。

 

こんな問いを持ったことのない人もたくさんいるであろう。

しかし、必要以上にそう考える人もいる。

その人は、自分が「役にたっている」という実感がほしいから、一生懸命、他人につくす。

「あなたのおかげだ」といってほしいので、一生懸命がんばる。

そんな人だから、周囲の友人にも親切で、みんなに好かれている場合が多い。

ところが本人は、やってもやっても、なかなかそう感じられないのが難点だ。

自分は無力である、というのは思い込みである。

あなたを必要としている人は、たくさんいるはずだ。

試しに誰かに聞いてみればいい。

あなたのいいところをたくさんあげてくれるはずだ。

 

あるいは、「人間なんて、みんな無力なのだ」と思ってもいい。

あなただけが無力なわけではない。

どっちみち、誰だってそうたいしたことができるわけではない。

あまり自分にたくさん期待しなくていい。

無力でいいではないか。

そんな無力なあなたを好きでいてくれる人がたくさんいるはずだ。

 

もしかしたらあなたは、無力では人に好かれないと思っているのかもしれない。

何か大きく世の中に役にたたなければ、人に愛されないと思っているのかもしれない。

しかし、それは大間違いである。

他人は、あなたにそんなことを求めてはいない。

たぶん、あなた自身が、他人にそれを求めているのだろう。

何もできなくたって、人間は十分、愛される。

無力だってかまわない。そんなことにこだわるのは、もうやめよう。