老化が原因?過食が原因?逆流性食道炎の原因について
胸が焼けるように感じる。胸が熱い。苦いものや酸っぱいものが喉のあたりまで上がってくる。
こんな症状がしょっちゅうあるという人は、もうひとつの胃の現代病を疑う必要あります。
その名は「逆流性食道炎」。
いったん食道から胃へと収まった食べ物は、逆立ちしても逆流しない。
食道は、食物が入ってくるとその分だけ膨らみ、筋肉を収縮させて食べ物を下へ下へと送り出す。
そして最終的に食道と胃の境界にある下部食道括約筋という筋肉が開いて、食べ物を胃に受け付ける。
無事に食べ物が胃に収納されたら、自動的にきっちり閉まる。
いってみれば一方通行の弁のようなもの。
この弁がしっかり作用しなければ、胃酸が胃からだだ漏れして食道が酸に曝(さら)されてしまう。
食道には胃酸から身を守る粘液システムが備わっていないので、酸に曝されれば傷ついて炎症を起こす。
つまり、下部食道括約筋の働きが悪いこと。
これが、逆流性食道炎の原因なのです。
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加齢の原因が『逆流性食道炎』になるのか
加齢によって下部食道括約筋の収縮力が低下して、胃酸が逆流するというのが、これまでの定説。
しかし、原因はそれだけではないことが分かってきたという。
単に筋力が低下するのではなく、食後、括約筋が何度も不必要にパカパカ開く。
そんな現象が起こるらしいのです。
これを一過性の下部食道括約筋弛緩といいます。
余分な開閉をすることで胃酸が逆流します。
逆流性食道炎の9割を占める軽症型は、このタイプに当たるようです。
『逆流性食道炎』の原因!食べ過ぎ・過剰な油脂・肥満が逆流を促す
では、どんなときに下部食道括約筋がぱかっと開くのか。
ひとつは食べ過ぎ。食べ過ぎると胃の上の盛り上がった部分、胃底部にテンションがかかり、胃の上部全体が引っ張られる。
その影響を受けて括約筋がばかっと開く。
もうひとつは油の摂り過ぎ。
油を摂ると、十二指腸からコレシストキニンという消化管ホルモンが分泌される。
これは、 消化に時間のかかる脂肪の消化作用をサポートするホルモン。
コレシストキニンが適量出てくる分には問題ないが、過剰分泌されると下部食道括約筋の圧を低下させてしまうのだという。
ただ、いくら括約筋が開いても、冒酸が大量になければ逆流はしません。
ですから逆流性食道炎は、一過性の下部食道括約筋の弛緩と胃酸過多のセットで起こるのです。
また、太り気味の人も、内臓脂肪で胃が圧迫されて、胃酸が逆流することがあることにもつながります。
肥満気味で暴飲暴食をしている人には要注意なのです。
ファモチジン『逆流性食道炎』治療薬
Sawai(沢井製薬)社のファモチジンは、消化性潰瘍治療薬です。
ファモチジンは、日本国内で承認されている「ガスター錠」と同薬効成分・ファモチジンを配合しています。
ファモチジンは、胃酸の分泌を抑えます。
胃粘膜上の胃酸分泌に関係するヒスタミン受容体という特定部位を遮断することにより、胃酸やペプシンの分泌を抑え、潰瘍や胃炎、出血等を改善します。
ファモチジンは適度で持続的な胃酸分泌抑制効果があり、胃粘膜の血流量を増加させることで防御因子を増強します。
1日40mgの投与で、消化性潰瘍や逆流性食道炎に高い治癒率が認められており、自覚症状を速やかに改善します。
胃の痛みなどがなくなった後も、医師の指示通り服用を続けてください。
潰瘍が治癒した後も再発予防のため、長期に服用する場合がありますので、必ず医師の指示を守り、自己判断で服用を止めないでください。
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