「一人で頑張ろう」と肩肘張らない
真面目で責任感の強い人によく見られるのが、「自分さえ無理をすればすむことだから」とか、「人に頼らず、自分ひとりで頑張ろう」という考え方。
まして、責任のある仕事を任される40代ともなれば、ついこの考え方に縛られて、自分自身に強いプレッシャーをかけてしまいがちだ。
しかし、なんでも自分で抱え込んで、自分だけで処理しようとすると、ビジネスでもプライベートでも、あまりいい結果を生まない。
仕事場では、自分ひとりで仕事を抱えて下の人に役割を分担させない人は、部下を信頼していないように思われるし、家庭では、家事を自分だけの役割にして子どもに生活教育をしない人は、子育てが下手と評価されてしまう。
たしかに昭和30~40年代には、熱血社員のモーレツな働きぶりが歓迎されたこともあったが、現代では仕事を上手にシェアして、部下や家族の能力を伸ばす力が求められているのではないか。
そのためには、なんでも「自分ひとりで頑張る」という姿勢をまず見直してはどうか。
必要なときに他人の援助や協力を得ることは、恥ずかしいわけでも不名誉でもない。
むしろ、40代のキャリア人には、「○○さん、これを手伝ってもらえますか?」「〇〇さんには、これをお願いしたいんですが」と、他人の力をうまく活用できる能力が欠かせないのである。
第一、上司がひとりで残業していたのでは、部下は定時に退社するにも遠慮してしまうし、親が暗い表情で黙々と家事をこなしていては、子どもも声をかけにくいだろう。
自分がどんなに犠牲的精神を発揮したつもりでも、そこに精神的なストレスが見え隠れするようでは、いい結果は生まれない。
上手に他人の力を借りるのも、40代で知っておくべき大事な知恵だと肝に銘じておきたい。