始めたときが「新しい自分」の始まり
健康にも人生にも、「もう手遅れ」ということはあり得ない。
50代でも、現状から一歩でも「いい生活習慣」へと足を踏み出す男気と実行力を持てば、必ず輝かしい人生がスタートする。
健康診断で基準値を超える数値が出たようなとき、そこからが「新しい健康生活」を始めるチャンスだと思ってほしい。
人の体は、20代でピークを迎える。
そのころの体に戻ろうというのは、もう無理ではあるまいか。
私もそう思っていた。
だが、人は「いい生活習慣」を続けることによって、機能やパワーは多少衰えようと、いつでも健康な体と心になれるのだ。
事実、私の体は糖質制限で蘇り、人生までが劇的に好転し始めたのだ。
なぜ、もっと早く気づかなかったのかと、正直後悔したほどである。
仕事をして成功をつかみ、幸せになっても、健康を失ってはその価値が半減する。
各分野で一流と言われる人たちでも、体の健康管理やリスク管理を怠るケースは多い。
その結果、まだ十分に若くて働き盛りなのに大病を患い、命を落とす人も少なくない。
それよりも、できるだけ健康に、自身の寿命をまっとうしている人たちの笑顔のなんと幸せそうなことだろう。
百歳を超えた方々たちにおいて健康に年を重ねるということ自体が、まさに「生きた芸術品」のように思える。
その人たちは、努力せずに健康になり、長寿になったのではない。
病気にならないよう、少しでも健康にいい暮らしを始め、それを毎日の生活のなかで習慣として定着させているのだ。
しかも、世の中に対して絶えず敏感で、人の話もよく聞く。
そして自分の体のちょっとした変化にも耳を傾けて、すぐ対処する。
そうした習慣も、知らず知らずのうちに病気を遠ざけているのだ。
あなたも、ためらうことはない。
今すぐにでも、スタートを切るべきだ。
最初は小さな一歩でも、これからの後半生にとって、その一歩は、とてつもない大きな意味を持つのである。