40代における今までの人生の棚卸しをする
これまでの半生を振り返ることは、今後の人生をどう生きていくのかを決めるきっかけになります。
まずは自分自身という人生の棚卸しをしてみましょう。
いままで、どんなふうに生きてきたのか。
何が足りていて、何が足りないのか。
もう自分にいらないものはないか。
再利用できるものはないか。
人生を棚卸しするといっても、そう簡単ではありません。
たいていの人は、病気でもしない限り、振り向く余裕などなかったと思います。
いまでは忘れていることも、案外多いものです。
「人生の棚卸しをする」といっても、スーパーマーケットの在庫チェックをするようには、うまくいかないかもしれません。
そこで私がおすすめしたいのが、「自分史を書いてみる」ということです。
「自分史なんて、とても書けない」という人もいるでしょう。
たしかに「書く」というのは、実際にやってみると、思っている以上に難しいものです。
でも、それゆえに、書くことは、ただ考えるよりもずっと多くの「気づき」や「ひらめき」を与えてくれます。
何から書いていいかわからないという人は、まず、自分はどこで、いつ生まれたのかを書いてみましょう。
そのとき、両親は何歳で、何をしていたか。
どんな生活だったか。
それから自分のこと。
小学校に上がる前はどんな子どもだったか、覚えていることはないか。
小学生のとき、中学生のとき、高校生、大学生のとき。
社会人になった頃のこと。
恋愛のこと、友だちのこと。
好きなもの、嫌いなもの。
結婚について。
自分の子どもについて。
親のこと。
書いていく順番は、どこからでもかまいません。
パソコンで打っていくのでも、ノートや原稿用紙に書いていくのでもいい。
自分がどういうふうに考えて、そしてどこで何をしてきたのか。そんなふうに自分のこれまでを真剣に見ていくことが、人生の後半戦で大事になってくると思います。