部下を鍛えて戦力にする「叱り方」

「叱る」と「怒る」は違います!!

 

●「叱る」とは部下への挽回の励ましである

「叱る」とは、相手が失敗したり、本来の力を発揮していないときなどに、それを「挽回」し、さらなる飛躍を促すための励ましです。

先日、仕事で大きなミスをしてからというもの自信をなくしていたYさん。「どうした、いつもの君らしくないな。いつまでも落ち込むな」と上司が声をかけてくれました。

その後、一呼吸おいてから「いずれにしても、書類はちゃんと見直せ!」と叱られました。

でも、初めの一言がうれしかったYさんは、「明日からは頑張ろう」と気合いを入れ直したそうです。

思い通りにならない相手に対して、腹を立ててとがめたり責めたりするのは「叱る」ではなく「怒る」です。

しかし、「叱る」の目的は、相手の間違いを指摘して改めさせるところにあります。

感情のままに「ダメじゃないか、こんなつまらないミスばかりして!」とやれば、相手は怒られたと感じて反発しますから、言い方には気をつけましょう。

 

●相手の心をつかむ!叱り方の万能薬

では、どのような叱り方が、部下にとって効果的なのでしょうか。

①日頃から部下とのコミュニケーションを大事にする

相手を叱るとき、どんなに上手くやっても相手からの反発や抵抗というリスクが伴います。

日頃から部下との人間関係を十分にとっておくことが必要です。

そのためには、部下に仕事以外のことでも声をかけて自分から近づくこと。

Yさんは課長から、「君の家はお花屋さんだったな。先日通りかかったとき、お客様の応対をされていたのは君のお母様かな」と言われ、うれしく親近感を感じたそうです。

また、部下が意見を言いやすい、ざっくばらんな雰囲気をつくっておくと、本音でものが言いやすくなります。

叱るときも、相手に言葉がストレートに通じることが多いのです。

②詫びる気持ちで

人は誰でも欠点があり、間違いはあるものです。

そんな自分を棚に上げて叱ると「何だ、おまえはどうなんだ。偉そうに言うなよ」と素直に聞いてくれません。

「私もよくやるから偉そうなことは言えないけど」と、相手が素直な気持ちで受け入れられるような言い方をすることが大切です。

③よく聞いて、事実を確かめる

他の部署の人や一段上の上司から「君のところの連中は仕事ぶりがよくない、問題だな」などと言われ、カッカして部下を叱り飛ばす上司は部下からの信頼を失うだけです。

しっかりと話を聞き、よく事実を確認し、対応するようにしましょう。

④叱る理由を明確に示す

なぜ叱っているのかの理由や根拠を、しっかり相手に伝えることが大事です。

そのためには、叱るときだけではなく、日頃から会社や部門の方針や各人への要望など、リーダーとしての考えを部下に伝えておく必要があります。

 

まとめ

①日頃の部下とのコミュニケーションを大事にしよう

②詫びる気持ちを持つこと

③よく聞いて事実を確かめること

④叱る理由を明確に