ランニングやジョギングで以外にやっている、おすすめできないこと。

ちょっとそれは逆効果になっていることもあります。

それについてお話をしてみたいと思います。

 

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間違いのポイント①
ビルドアップ走で設定タイムがこなせなくてヘコむ×

ランナーの走力を引き上げるポイント練習の一つにビルドアップ走がある。

これは3~5kmごとに設定タイムを段階的に引き上げていく方法。

レースペースがキロ5分30秒のランナーが5km×3のビルドアップ走を行うなら、レースペースの5km27分30秒から入り、次の5kmは27分、最後の5kmは26分30秒とビルドアップする。

走力を右肩上がりに高めるには、1~2週ごとに設定タイムを徐々に厳しくするべき。

先の例なら27分⇒26分30秒⇒26分のビルドアップに挑みたいが、2~3セット目で設定タイムがクリアできそうにないからと設定タイムをなかなか上げようとしないタイプもいる。

それでは走力は一向に上がらない。

27分⇒26分30秒⇒26分を狙い、たとえ3セット目が26分まで上げられなかったとしてもOK。

限界を超えるトライを経験したことで心肺機能にはちゃんと刺激がはいっているから、メゲないで2度、3度とチャレンジするうちに走力が上がり、クリアできるに違いない。

 

間違いのポイント②
練習の中身に応じてランニングシューズを使い分ける×

料理の達人が食材に応じて包丁を替えるように、中・上級者になるとトレーニング内容によってシューズを使い分ける強者も出てくる。

長い時間走り続けるLSDでは少し厚底でクッション性の高いモデルを履き、インターバルトレのようなスピード練習では薄底で反発性に優れたものを選び、レースは軽量かつ素足感覚のもので走るといったパターンが多いのだ。

ところがマラソンなどの長距離のトップ選手では、レースから日々のトレーニングまで1足(1モデル)で通す人が大半だとか。

ランニングシューズは百花繚乱で何を選んだらいいか戸惑うもの。

そこから自分の足と走りにベストフィットした1足を見つけ出したら、いろいろ浮気せずにそれでレースから普段の練習までまかなった方が負担は少なくパフォーマンスも高まりやすい。

「そもそもLSDは長時間走るから厚底がいいとされますが、LSDはペースが遅いから長く走っても着地衝撃の蓄積は少ない。逆いスピード練習は短時間でもペースが速いので負担は大きくなる。

自分に合う靴なら1足で十分対応できるのです」

 

間違いのポイント③
夏場の走り込みが大事だから暑い日も頑張って走る×

年数回レースに出るのが恒例な中・上級者ランナーのお正月は9月。涼しくなり、そこから本格的にマラソンシーズンが始まるからだ。

となると、残暑が続く7~8月に走り込んでおかないとコンデションが整ってこない。

実業団や大学駅伝の選手たちは涼しい高地や北海道で合宿を張るが、市民ランナーはそんな真似はできない。

かといって真夏の真っ昼間に「今日はポイント練習の日だから」と無理して走るのは絶対にやめるべき。

気温50度で行われる世界一過酷ともいわれるバッドウォーター・ウルトラマラソンを5回完走している岩本さんは、自らの体験を踏まえてこう論す。

「暑い日に走ると多かれ少なかれ脱水を引き起こし、そのダメージから回復するのに下手をすると1週間くらいかかります。それでは走力は上がるどころか逆に落ちる恐れすらあるのです。」

夏場に練習するなら、日が昇っていない時間帯の早朝ランか夜間ランに限る。

それができないなら冷房が効いたジムのトレッドミルでビルドアップ走やペース走をやろう。

いずれにしても脱水を防ぐ為にスポドリでこまめな水分補給を。