納豆の「発酵パワー」で中年太りを撃退しよう!!

発酵食品の筆頭格である納豆は脳卒中、心疾患、ガン、ボケ、骨粗鬆症、そして糖尿病と、人生を壊す病すべてを予防するパワフルな食べ物です。

「畑の肉」と呼ばれるほど栄養豊富な大豆の栄養素と発酵菌との合体によって、このうえない健康食品となっています。

 

発酵の過程でさまざまな酵素が生み出されて、栄養価が高まるのです。

そのひとつに、SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)という、活性酸素を消去する酵素があります。

また、血栓を溶かし血液をサラサラにする溶解酵素、ナットウキナーゼはよく知られています。

 

そのほかにも、でんぷん、たんぱく質、脂肪、食物繊維を分解する酵素もつくられます。

これらの強力酵素は、食事で摂り入れたさまざまな栄養素を吸収しやすいかたちに分解して腸内環境を整えます。

その結果、代謝が向上して免疫力も高まります。

 

納豆の原材料の大豆にはビタミンや抗酸化物質などさまざまな栄養素が含まれます。

納豆製造に用いられる納豆菌が、これらの栄養素を格段にパワーアップします。

おもな栄養素は次のとおりです。

 

●ビタミンK・・・大豆の124倍

出血したときに血液を固めて止血したり、骨の形成を促進したりします。

血管の健康、骨粗鬆症予防に役立ちます。

 

●パントテン酸・・・大豆の12倍強

糖質、たんぱく質、脂肪の代謝とエネルギー産生に不可欠な酵素をサポート。

コレステロールやホルモン合成にかかわり、皮膚や粘膜の健康維持を助けます。

 

●ビタミンB2・・・豆の6倍強

糖質、脂肪、タンパク質の代謝を支え、アルコールの分解をサポート。

過酸化脂質の生成阻止、皮膚や粘膜の健康維持といった作用もあります。

 

●葉酸・・・豆の3倍強

ビタミンB12と協力し血液をつくります。

脳卒中や心筋梗塞の予防効果に期待。

不足すると、動脈硬化の原因になるホモシステインの血中濃度が高くなります。

 

●大豆イソフラボン・・・大豆の2倍強

美白作用、保湿性の向上といった肌の美容効果。

女性ホルモンの分泌過剰、不足を整え、乳ガンなどの発ガンを防ぎます。

また、カルシウムの溶出を防ぎ、骨密度を保ちます。

閉経後の女性ホルモンの減少を補って骨粗鬆症を予防します。

LDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らします。

 

 

欧米の研究者たちは、日本女性が欧米女性に比べて長寿で乳ガン、骨粗鬆症、更年期障害の発生率が低い理由に、イソフラボンを豊富に含む納豆、豆腐など大豆製品の摂取量の多さを挙げています。

 

糖質の代謝を助けてエネルギー産生に重要な役割を果たす「疲労回復ビタミン」のビタミンB1、冷え取り、抗酸化の作用が強力なビタミンEも豊富です。

納豆は、カルシウムも食物繊維も摂りやすい食品です。

食物繊維は、1パックににんじん1本もの量が含まれています。

 

納豆菌は、ヨーグルトの乳酸菌と同じように細菌を撲滅する強力な抗菌作用を持っています。

O157大腸菌の繁殖が納豆菌で完全に抑えられ、納豆を食べた21時間後には、10万分の1に減少することが証明されています。

 

納豆は代謝を向上させ、成長ホルモンの材料になるアミノ酸もあることから、中年太りを防ぐのに欠かせない食べ物と言えます。

発酵食品は熱に弱いので、あつあつのごはんではなく、ほどよい温かさになってから納豆をかけると、さまざまな酵素の恩恵を受けることができます。

発酵食品の仲間のみそ汁も同じで、みそは少し温度が下がったところで溶くようにします。