人間関係「伝えるカ」がつく為の要点をおさえ理解させる方法

「伝える力」については、どう考えたらいいのだろうか。

これは、話し方のスキルで決まる。

もともとコミュニケーション力は対人感度によるので、対人関係に苦手意識があると、コミュニケーション力も不足するようになる。

つまり、自分の言いたいことだけを言って、相手が興味を持とうが退屈していようが、話の内容を理解していようがいまいがおかまいなしでは、相手には何も伝わらない。

つまりコミュニケーションはとれていないわけだ。

それなのに、「理解しないのは相手に能力がないからだ」などと考えて、自分の「話し方」のスキルを磨こうとしないのでは、先が見えているだろう。

相手がわかるように話してこそ、話したことになるのだ。

 

話し下手は、他人に理解されないので、それだけ実力を過小評価されてしまう。

どんなに専門的に優れた知識やスキルを持っていても、話し方のスキルが低いと高い評価を得られないのが現実の社会である。

コミュニケーションが下手だから技術者の道を選んだという人もいるようだが、結局は上司やチーム、関係部門の同僚、または顧客とのコミュニケーションで仕事は進むものだと実感しているはずだ。

ロがうまい人間ばかりちやほやされると揶揄(やゆ:皮肉っぽく言う)している暇があったら、コミュニケーションスキルを磨いたほうがいい。

 

話し方は単なるスキルなので、ちょっとしたトレーニングや意識の持ち方によって上達していく。

まず簡単な方法として「キーワード」「キーフレーズ」「エピソード」を意識して話してみてほしい。

何を言っているのかわからない人の話というのは、要点がないか、ありすぎるかのどちらかだ。

そこで、最初から伝えたいことを「キーワード」「キーフレーズ」として意識していれば相手に伝わりやすくなる。

さらに、「エピソード」を加えると、相手にリアルなイメージを印象づけることができる。

また、エピソードは相手の関心をひくので、話を聞いてみようという姿勢にもっていく効果がある。

 

このように話す意識を少し変えるだけで、相手を引きつけ、伝えたいことを確実に伝えられるスキルをだんだんに身につけられるわけだ。