失敗は聞こえが悪い言葉ですが、その反面、失敗は財産ともいいますよね。

何事も行動をすれば、失敗からがスタートです。

特に成功者は失敗を多くすればするほど経験を積み上げ成功へステップアップします。

失敗しても、「これは貴重な体験になる」と考えることです。

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どんな物事にも必ずいくつかの側面があります。

どの側面を見るかによって、受けるイメージは大きく変わってきますから、いつも特定の側面ばかり見るのではなく、ときには違う側面から見るとどうだろうと考えてみることが大切です。

「視点を変えて見る天才」とも言える人物がいるとします。

基本的に心優しく、紳士的な彼は、どんな物事についてもマイナスイメージをプラスイメージに転化させてしまいます。

たとえば、仕事で失敗をして落ち込んでいる友人に対して、「いま貴重な体験をしているよね。絶対にメモして残しておきなよ。後で本にして出版できるかもしれないからさ」といった具合です。

相手にしてみれば、人の気も知らないで勝手なことを言ってという思いかもしれませんが、少なくともこんなことを言われたら、世をはかなんで・・・などということをしようとは思わないでしょう。

 

また、あるとき、数人の友人たちと街の中華料理店に入りました。

はじめての店だったのですが、出てきた料理を見てびっくり。

私が頼んだ冷やし中華は、キュウリや薄焼き卵の切り方が乱雑で、チャーシューなどは手で引きちぎったのかと思うくらい粗雑に乗っかっていました。

とてもプロの仕事とは思えません。

味も外見に相違なく、見事なくらいまずい。

みんな閉口して顔を見合わせましたが、彼だけうれしそうに携帯電話で写真まで撮っています。

どうして、そんなにうれしそうなのか聞いてみると、「こんなまずいものを食べる経験なんて滅多にないでしょ。これを毎日書いているブログに掲載するんですよ。いいネタが拾えたからうれしくって」と言います。

そんな喜び方があるのかと、呆れるやら感心するやら。

しかし、考えてみれば、このとき脳の満足中枢が刺激を受け、ドーパミンが活発に分泌されていたのは、間違いなく彼だけだったでしょう。

さすがに、ここまでする必要はないかもしれませんが、彼の思考を真似すれば、疲れとは無縁であることはたしかです。

 

失敗からのマイナスイメージとプラスイメージ

マイナスイメージが浮かんできたら、それをプラスイメージに転化できないか考えてみるのです。

仕事で失敗してしまったら、「これは自分にとって貴重な体験になる」と考えれば、必要以上に落ち込んでしまうことはないでしょう。

どうしても苦手な人がいるなら、「なぜ苦手なのかを考えれば、自分という人間がもう少しわかるかもしれない」というスタンスに立ってみる。すると、相手との関係を客観視することができ、苦手意識もうすれていくことでしょう。

ものは言いよう、考えようです。

ほんの少し見方を変えるだけで、苦手なものが得意に、不快なことが快に、不満なことが満足に思えてくるのです。