漢字のど忘れ「ふだん漢字を使っていない」ということです。

 

パソコンが普及してからというもの、手書きで文章を書く機会がすっかり減ってしまいました。

そこで増えているのが「漢字のど忘れ」です。

 

漢字を読んだり、パソコン上で変換することはできるのですが、いざ自分で書こうとすると思い出せないのです。

同じように、言葉を忘れてしまうこともあります。

しかし、新聞や本を読んでいるときは、ちゃんと漢字の読み方や言葉の内容を理解しているのです。

ただ、自分で使っていないから、会話をしたり文章を書こうとしたときに、漢字や言葉が出てこなくなるのです。

特に、何十年も連れ添った夫婦は、あ・うんの呼吸で物事をわかりあえるものです。

そのため、「これをあれしてくれ」で、会話がすんでしまうこともあります。

 

それはそれで夫婦関係としてはいいことなのですが、定年退職するなどして、他人と会話をする機会が少なくなってくると、言葉の記憶の回路が鈍ってきます。

「仕事を辞めたら、もの忘れが増えた」という人は、こんなところに原因があるのかもしれません。

人はみな、同じ脳を持って生まれてきます。

そして、大人になると同じように神経細胞が減っていきます。

それなのに、年をとってくると、記憶力に歴然とした差が出てくるのはなぜでしょうか。

いくつになっても記憶力がさえているのは、好奇心を持ちつづけている人のようです。

「記憶力の差」は「好奇心の差」なのです。

「好きなことや興味のあることは忘れない」という法則があります。

この法則は年をとると如実にあらわれてきます。

「この年になってパソコンを覚えたってしょうがない」「若い者に教えを請うなんてまっぴらだ」

そんなことをいう人にかぎって、「ここんとこ、もの忘れがひどくて」と嘆いています。

一方で、60歳を過ぎてからパソコンを始める人、50歳で始めたピアノを20年以上習いつづけている人など、いくつになってもチャレンジ精神が旺盛で、教わることに抵抗のない柔軟な人がいます。

このような方を見ると、つくづく記憶力に年齢は関係ないと思うのです。

要は好奇心の差。好奇心を持ってのぞめば、脳内ネットワークは進化しつづけるのです。