睡眠は、心の働き具合と直結している

日常のストレス解消法、気分転換法で元気にやっていければそれにこしたことはない。

しかし、ドクターに相談したほうがいいときもある。

そこで、どんな状態になったら医者にいったほうがいいか、そのチェックポイントをあげてみよう

 

まずは、睡眠に注意してほしい。

うつ症状では、ほとんどの場合、睡眠障害が見られる。

その特徴は、大きく三つある。

寝つきが悪くて、なかなか眠れないという「入眠障害」。

朝早く目がさめてしまう「早朝覚醒」。

三つめは「浅眠」。

 

朝の寝ざめがすっきりせず、不快感があったり、夜によく眠れず昼に眠くてしかたない。

眠れても、ちょっとした物音で目がさめてしまったり、悪夢にうなされる人もいる。

二つめは、寝つきはいいが、すぐ目がさめてしまう「睡眠中断」

 

躁状態のときは、うつ状態の場合の睡眠異常だが、それでいて疲れをあまり感じない。

行動が積極的、活動的になるが、眠る時間が惜しくなって、寝る間も惜しんでいろいろやりたがる。

本人は疲れたそぶりは見せないが、実際には活動しすぎで、疲れはたまっている。

他人の迷惑もかえりみずに深夜に電話したり、突然訪問したりする。

今あげたのは、躁状態のときの睡眠障害もある。

 

眠りの状態を見ると、その人の精神状態がわかる。

睡眠が規則的で、夜はぐっすり眠れ、朝はすっきり目覚められれば、心も体も健康なのだ。

日本人の平均睡眠時間はおよそ七時間から八時間くらいだ。

しかし、この時間をあまり気にしすぎないでほしい。

これはあくまでも平均だ。

もっと短くても健康に過ごしている人もいるし、 もっと長く睡眠を必要としている人もいる。

本人にとって、その睡眠時間でずっと健康に暮らしているなら、それがあなたの適正睡眠時間なのである

また「眠れない」ことを気にしすぎるのも禁物である。

一日や二日眠れなくたって、どうということはない。

「眠れない、眠れない」と気にすることからよけい不眠が生まれる。

スポーツジムにでも行って、ひと汗流せば、心地よい疲れとともにぐっすり眠れることもある。

しかし、長期的に睡眠異常が続き、日常生活に支障が現れるようなら、ドクターにかかることをお勧めする。