ニンニク、ニラ、ネギで男性ホルモンが復活!

「男性ホルモンの低下は気になるが、薬はどうも」という人は意外に多い。

そういう人は、卵、牛肉、豚肉、鶏肉、魚、大豆プロテイン、豆類、種子類など、必須アミノ酸のバランスのいいものを積極的に食べるといい。

果物ではアポカドがよく、男性ホルモンへの効果のみならず、血液をサラサラにし、コレステロールを減らす不飽和脂肪酸が多いため、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にもなり、前立腺がんの予防にもいいと言われている。

また、鮭やその卵であるイクラ、カニ、エビなどには、天然の色素(鮮やかな燈色)であるカロテノイド系のアスタキサンチンが含まれている。

これは、脂質の酸化を抑え、体内でLDLコレステロールの酸化を抑制する働きがある。

 

もうひとつ、50代になったら意識して摂ってほしいのがニンニク、ネギ、ニラなど匂いの強い食べ物である。

とくにニンニクは、テストステロンの分泌量を増大させるだけでなく、食べ物のなかの糖質が分解されるときに必要なビタミンB1の吸収を促進し、アドレナリンの分泌も高めてくれる。

ニンニクを食べるときは、肉や卵、豆腐といった良質なタンパク質と一緒に摂るといい。

 

そのほか、カレーに用いられる香辛料のターメリックやクミンも、抗酸化作用や抗炎症作用、肝臓保護作用、健胃作用がある。

こうした効果のある食材を別々に摂るのは手間がかかるため、一度に摂取できるように工夫しておくといい。

アボカドのサラダに、肉とニンニクを妙め、クミンを利かせたカレースープにして食べるなど、オリジナル・レシピを考案し、時々、手料理として家族や友人にふるまうのもいい方法だ。

これからの時代は、男性も得意料理の2つや3つは持つべきだ。

料理を考えたり工夫したりすることで、健康に対する知識が生活習慣として定着するのだ。

生活習慣の改善のみならず、最新薬の力も借りると、より効果的に男性ホルモン不足が解消される。

 

男性ホルモンを専門医から補充してもらったり、バイアグラを処方してもらうとたちまち元気を取り戻す。

ただし、ニトログリセンなどの亜硝酸薬を服用していると、血圧が急に下がるため服用はできない。

バイアグラというと、ほとんどの人は、強精剤や婿薬の類だと思っているかもしれないが、じつは循環器系における一酸化窒素(NO)の生理作用の研究の結果、開発された素晴らしい薬である。

よく知られているバイアグラやレビトラは「PDE5阻害薬」と呼ばれている薬だ。

勃起を起こす際に必要な神経と血管内皮から出る一酸化窒素が、平滑筋(へいかつきん)細胞に入る際、「サイクリックGMP」という物質をつくる。

これが筋肉細胞のなかのカルシウムの濃度を調節し、陰茎海綿体の筋肉を弛緩させることで、海綿体に血液が流入して、勃起を起こしやすくする。

 

さらに改良を重ねたPDE5阻害薬であるシアリスも、1日おきに服用すると血管内皮機能が改善され、血管が丈夫になって、再び、一酸化窒素が活発に分泌されることがわかっている。

ヨーロッパやアメリカでは、週末にバイアグラやシアリスを服用することにより、 男性ホルモンであるテストステロンが2倍に増加し、酸化ストレスが3分の1に低下すると言われている。