50代、心の老いを避けるには自然の流れに従うことで若さを保つ。
50代に知られている、二十世紀を代表する女優の一人であるオードリー・ヘップパーンが主演した「ローマの休日」という映画に、こんなセリフがあります。
「人生は、思い通りにならないものだ」
この言葉は、特に50歳を過ぎると、強く実感されるようになります。
「いつまでも若々しくいたい」と願っても、白髪が増えたり、若々しさを保っていけなくなります。
「いつまでも健康でいたい」と思っても、目や歯が悪くなったり、体力が衰えたり、持病を抱えたりします。
しかし、年齢を重ねれば、そのようになるのが自然の流れなのです。
いつまでも若く、健康でいたいと願うことはいいのですが、思うようにならない場合も多いのです。
もしそうなら、自然の流れに逆らうのではなく、むしろ、自然の流れに従っていくほうが賢明です。
「老いていく自分に腹が立つ。老いるのはイヤだ」と、イライラしたり落ち込んだりしても、気持ちが滅入っていくばかりです。
自然の流れの中でどうすれば楽しく生きていけるかを考えることです。
そのほうが、ずっと幸福になれるでしょう。
明治から昭和の小説家である谷崎 潤一郎は、こう述べています。
「人間は、年を重ねるに連れて、自然の流れに従っていくのを楽しむ気持ちを持ち、心静かに、穏やかな生活をしていくのが幸せだ(意訳)」
自然の流れに従ったほうが、若返ったり健康になったりするものです。