食べる精力剤のトマトは男性の強い味方!
野菜、果物のなかでも抗酸化力が強いのがトマト。
緑黄色野菜の王様にんじんよりもその効果が高いと言われています。
トマトをふんだんに食べる南イタリアでは、消化器系のガンの発生が少ないと言われています。
このことに着目したイタリア国立ガン研究所とミラノ大学は、以前、トマトの摂取量と消化器ガンの相関関係を発表しました。
それによれば、1週間に5回以上トマトを食べるグループは2回しか食べないグループに比べ、直腸ガンの発生率が半分、胃ガンは3分の1に減少していたのです。
トマトの果皮や果肉は強力な抗酸化物質カロテノイドを代表する橙黄(とうこう)色のβカロテン、真っ赤なリコピンをたっぷり含んでいます。
これらの抗酸化物質は、とくに40代からの体を甦らせる効果を発揮します。
βカロテンはニンジン、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に豊富で、老化を防止し肌、髪、爪を健康に保つといった効能を持ちます。
体内で必要な量だけのビタミンAに変換されることから、プロビタミンAとも呼ばれます。
美容の効果も大きく、たとえばしみ、そばかすを予防します。
しみ、そばかすの原因となるメラニン色素は、紫外線によって発生した活性酸素の影響で増えます。
βカロテンには、その活性酸素を無毒化してメラニン色素の生成を抑える働きがあるのです。
ビタミンAの効能に、皮膚の粘膜を形成したり肌の角質化を防いだりする作用がありますから、βカロテンは肌荒れ、乾燥肌を防止してきめ細かい美肌をつくるスーパー美容薬と言えるでしょう。
しわや吹き出物の対策にも、欠かせない成分です。
一方、リコピンも強力に老化を抑えますが、βカロテンの2倍以上もある効力で発ガンを防いだりしてほかの生活習慣病も予防·改善します。
トマトを食べた後のβカロテン、リコピンの体内分布を見ると、ともに肝臓、副腎(全身に影響を与えるホルモンを多種分泌する器官)、睾丸などの臓器に大量に存在しています。
これらの新陳代謝が盛んな臓器での抗酸化作用に、βカロテン、リコピンが大きくかかわっていることを示しています。
この理由から、じつは「トマトは精力剤」とも言われているのです。
また、トマトの常食、で前立腺ガンの発生率が減少することも報告されています。
トマトは、男の人生後半を支える食材でもあるのです。
南イタリアの食事は、世界3大健康食のひとつの地中海料理。
トマトなどの野菜と魚介を中心にした料理(シーフード·ベジタブル)は、βカロテン、リコピンだけでなくさまざまな栄養素をバランスよく摂ることができます。
トマトを使ったパスタ料理は、良質な健康食であることから「黄金料理」と言われています。
その食材の小麦粉、オリーブ油、トマトもそれぞれ「黄金」にたとえられます。
ビタミンEなど胚芽成分が豊富な小麦粉は「黄金の穂」。
オレイン酸などの不飽和脂肪酸を多量に含むオリーブ油は「黄金の液体」。
そして、トマトはイタリア名で「ポモドーロ」と言い、「黄金のリンゴ」を意味します。
リコピンは熱に強く、また油に溶けると吸収率がよくなります。
トマトを使ったパスタやパエリア(海鮮炊き込みごはん)、ブイヤベース(海鮮煮込み)などは、地中海料理を代表する栄養たっぷりの「シーフード・ベジタブル」なのです。
イギリスに「トマトが赤くなる(熟す)と医者は青くなる」という俗諺があるほど、トマトもリンゴと同じく「医者いらず」の優れた健康食材。
トマトの栄養成分と効能
精力剤と言われるほどの強壮効果!
1日1個で医者いらず!
真っ赤な果皮、果肉は、抗酸化成分がたっぷり!
【主な栄養分】
βカロチン
リコピン
ビタミンC、B6
カリウム
【大根の効能】
●老化を防ぐ
●美肌。美白効果
●ガンを防ぐ
●生活習慣病を予防
●精力増強