ブロッコリーの抗酸化力は、まさに野菜の王様!
トマト、にんじんなどの緑黄色野菜は抗酸化力が強い食材です。
なかでもブロッコリーは、最近、老化を防ぐ野菜の代表と注目されています。
ブロッコリーは、200種類以上のフィトケミカルを含み、緑黄色野菜の王様にんじんを超えた「野菜の王様」とも言われています。
ブロッコリーに豊富なフィトケミカルのクロロフィル(葉緑素)は、強力な抗酸化作用とともに血中のLDLコレステロール値を下げ、HDLコレステロールを増やします。
野菜としては多いたんぱく質が、免疫力向上に寄与します。
ブロッコリーはビタミンA、C、Eを多く含みます。
とくにビタミンCはレモンの2倍もあり、かぜやガンの予防に効果があります。
また、細胞と細胞をつなぐコラーゲンの生成にかかわって、皮膚や血管を丈夫にします。
しみ、そばかすを防ぐ美容効果もあります。
代謝を向上させるビタミンB群も豊富なので細胞レベルから体を甦らせてくれるのです。
カルシウム、カリウムなどのミネラルも多く、骨を丈夫にしたり血圧を安定させます。
貧血を防ぐ鉄、インスリンの働きを助けるクロムなども豊富です。
食物繊維も豊富ですから、便秘の解消に欠かせない食材です。
野菜は生で食べるのがベストですが、体を冷やす心配があります。
しかし、ブロッコリーはゆでたりして熱を加えて食べられますから、その心配はありません。
ゆでるとビタミンCが多少流出しますが、さまざまな栄養素の恩恵を十分に受けることができます。
ブロッコリー特有のフィトケミカルとして注目されているのが、「スプラウト(新芽)」に含まれる辛み成分。
この辛み成分は体内で「スルフォラファン」という物質に変化し、発ガン物質を解毒する酵素や活性酸素の消去酵素を活性化させます。
ピロリ菌を減らす効果があることもわかってきています。
特筆すべきは、強力な抗酸化力とともに、その効力の持続性。
ほかの抗酸化栄養素は効力が1日も持たないのですが、ブロッコリーのスプラウトを週に2回も食べ
れば継続した効果が期待できます。
スルフォラファンが、成熟したブロッコリーの約8倍も存在しています。
まさに、「老い知らずの体」をつくる食材なのです。
スルフォラファンを生む成分は大根やキャベツ、カリフラワーなどアブラナ科の野菜に含まれます。
スルフォラファンには、肝臓の解毒作用を促進する働きがあります。
肝臓の本来の力を引き出し、食事や呼吸で体内に取り込まれた有害物質を解毒する酵素を活性化するのです。
二日酔いの原因物質、アセトアルデヒドの分解を促すことも明らかになっています。
ブロッコリーの栄養成分と効能
200種類以上のフィトケミカルを含む野菜の王様!
強力な抗酸化力!
新芽には解毒作用があります。
【主な栄養分】
ビタミンA、C、E
クロロフィル
カルシウム
カリウム
食物繊維
【ブロッコリーの効能】
●血中のコレステロール値を下げる
●免疫力が高まる
●ガンを防ぐ
●代謝促進
●骨の強化
●血圧の安定化
●便秘の解消