落ち込んでいるときは、心が安らぐ言葉をかける
激しく落ち込んでいる人に、言ってはいけない言葉があります。
「がんばってください」という言葉です。
不用意に「がんばって」と励ますと、相手はいっそう落ち込んでしまいます。
「わたしは精一杯がんばっている。だけど、うまくいかないのだ。がんばってと言われても、これ以上どうがんばればいいのか」と、いっそう落ち込んでしまうのです。
ですから、落ち込んでいる人には「がんばって」ではなく、もっと心に安らぎを与えるような言葉をかけてあげるとよいでしょう。
・だいじょうぶ。
・何とかなる。
・気にすることはない。
・楽に生きていこう。
このような言葉です。
これは「自分自身に対して」も同じことです。
ときには自分に「がんばれ」という声をかけて励ましてあげることも大切でしょう。
しかし、失敗したり、挫折したり、誰かに叱られたりして落ち込んでいるときには自分に向かって「何をボヤボヤしているんだ。もっとがんばれ」という声をかけるのは禁物です。
それは自分自身を、ますます落ち込ませる原因になります。
ですから、そういうときには、「だいじょうぶ。何とかなる」と、自分の心を慰めてあげるほうがいいでしょう。
「がんばれ」と自分を励ますのと同時に、そのときの状況によっては、上手に自分を慰めることのできる人が物事を最後まで成し遂げることができるのです。