「青魚」鯵(あじ)、鰯(いわし)、秋刀魚(たちうお)は脳も体も若くする!

青魚は、健康食材として世界中から注目されています。

良質のたんぱく質、カルシウム、鉄などのミネラル、不飽和脂肪酸に富む栄養素の宝庫です。

注目したいのは、不飽和脂肪酸のEPAとDHA。

壊す病の予防・改善に大きく貢献しますから、まさに、アンチエイジングに必須の油脂です。

 

EPA、DHAは鮭とともに鯵(あじ)、鰯(いわし)、鯖(さば)、秋刀魚(たちうお)、鰤(ぶり)などの青背の魚(青魚)にも豊富で、血液の流れをサラサラにして心筋梗塞や脳梗塞などを防ぎます。

 

ガンの発症を減らす効果もあり、青魚は人生を壊す病を予防・改善する大事な食材です。

ちなみに、「鰯」の語源は豊富な脂分に由来します。

鰯は鯵の3倍量の不飽和脂肪酸を含んでいますが、その分、酸化して傷みやすいからなのです。

青魚のEPAやDHAが注目されるようになったのは、グリーンランドに住むイヌイット族についての研究報告からです。

イヌイット族は、野菜や果物が乏しい環境でアザラシや魚しか食べないにもかかわらず、心筋梗塞の発生率が低いです。

その理由は、魚を常食にしているからだと結論づけられたのです。

 

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「青魚を食べると頭がよくなる」と言われます。

1989年、イギリスの脳栄養化学研究所のクロフォード博士が、脳の働きを高める魚の効果を世界ではじめて指摘しました。

DHAが脳細胞の発達や活性化に関係し、欧米に比べて日本の子どもの知能指数が高いのは、魚をよく食べる習慣にある、という学説を発表したのです。

アメリカ・カンザス大学の妊婦のDHA濃度測定の研究でも、「血中DHA濃度が高いほど生まれた乳児の注意力や記憶力が優れている」と実証されています。

DHAによって、脳の情報伝達がスムーズになるからです。

厚労省は、EPAとDHAの摂取を合わせて1日11グラム以上をすすめています。

鮭、鯖だと1切れ、鰯、秋刀魚は中1尾、刺身ならば鮪の中トロで2切れ、鯛は2-3切れで十分にとれる量です。

 

「毎日1食は魚」が理想です。

雑魚ひとつまみ( 10グラム)はEPA DHA合わせて0.1グラム超程度しか含まれませんが、習慣化しやすい食材です。

注意したいのは、EPAやDHAは魚を焼く、煮る場合は約2割減少し、揚げた場合だと6~7割減と、調理によっていちじるしく損なわれてしまうことです。

魚はできるだけ、刺身で食べることをおすすめします。

魚には、人間の体ではつくれない9種類の必須アミノ酸がすべて含まれています。

これらも脳の活動に重要な役割を果たし、また多種豊富なビタミンがさらにこの働きを活発にします。

子どもにかぎらず、人生の後半に入った世代にも魚は脳の若返り、ボケ防止として必須の食材なのです。

 

青魚の栄養成分と効能

中年期からの体に効く食材

主な栄養成分

たんぱく質・カルシウム・鉄・EPA・DHA

【青魚の効能】

●血液をサラサラにする。

●ガンを防ぐ。

●脳を活性化する。