「新しい出会い」に年齢制限はない
どのようにすれば深い人間関係を築けるだろうか
まず出会いを意識してみよう。
新しく出会った人のなかで、「もしかしたらウマが合うかもしれない」「ゆっくり話をしてみたいな」と感じた人がいたら、飲食や集まりなどに誘って共に時間を過ごしてみるといい。
もちろん損得関係なくである。
仕事上で知り合った人、勉強会で仲良くなった人、ゴルフ場で知り合った人、子どもの保護者会で一緒の人、行きつけの店で出会った人、趣味のサークルで話をするようになった人など、考えれば出会いの場はいくらでもある。
人生で出会える人の数は限られているのだから、知り合いになれた縁を大切にして、もっと親しくつき合おうという意識を持つことが大切だ。
つまり、新たな出会いを楽しむという姿勢が必要といえる。
もちろん、その関係を使って仕事を成功させようとか、お金儲けをしよう、相手を利用しようという下心があっては信頼関係は築けない。
知らなかったことを気づかせてくれたり、一緒にいて気持ちが明るくなるなど、自分にとって個人的な成長や精神的なやすらぎが得られるような人との関係を深めていくようにしたい。
そのような人間関係のほうが実は長続きする。
深い信頼関係を築くには長い熟成期間が必要だから、気長に楽しむ余裕を持ってつき合いたい。
そのうちに、「あいつの頼みならなんでも聞いてやろう」とお互いに思えるようになっていくものだ。
また、新しい出会いだけでなく、同窓会などに出席して旧交を深めるのもいいかもしれない。
損得などない時期に知り合った者同士である。
べースをよく知っているので、最初のハードルが低いといえるだろう。
逆に、当時は嫌なやつと思っていた相手でも、もう長い時間がたっているし、人間は変わるもので、案外、同年代に共通の悩みを抱えていたりして、わかり合えるかもしれない。
先入観は捨てたほうがいいのだ。
ただ、反対に、昔の仲間だっただけに、現在の境遇や地位に固執して自慢や比較をする人もいるだろう。
そんな人間とは、たとえ得になりそうだなと思っても、自分の心が楽しくないなら、つき合いは遠慮したほうがいい。
何度も言うが、そのような関係は信頼関係までに発展しそうにない。
「相手が自分に何をしてくれるか」ではなく、「自分が相手に何をしてあげられるか」という頭でなければ、いい人間関係は築けない。
損得を考える卑しい心は封じるべきだ。