失敗をしても気持ちを引きずらないコツで気持ちが疲れることから回避!
どんなに潔癖に準備をしても、誰もが失敗することは多々あります。
「失敗は成功の母」と言われるように、失敗なくして成功することはありません。
問題は失敗するかしないかではなく、失敗したときどうするかなのです。
失敗に対して、どのようなスタンスをとるかが大事です。
それによって、その失敗は「生きた失敗」にもなりますし、「致命的なダメージ」にもなるのです。
失敗すると、誰でも「なんで、こんなことをしたんだ」「自分があんなミスをするなんて」と、頭がカッカとしてくるものです。
「こんちくしょう」と、悔しさをどこかに叩きつけたくもなるでしょう。
犯した失敗に対して、悔しがったり、憤ったりするのは、人間だからしかたありません。
否定的な感情に身を委ねたところで何も生まれませんが、一時的に悔しさや憤りに脳が支配されることもあります。
また、そうしたマイナスの感情を持つことも重要です。
マイナスの感情があるからこそ、プラスの感情も出てくるからです。
重要なのは、「失敗を深追いしすぎない」ということです。
失敗を深追いするというのは、失敗にいっまでもこだわること。
失敗についていつまでもこだわっていると、心は重くなるばかりで、思考の機能も低下してしまいます。
失敗したことに対する不満がつねにつきまとうと、満足感がないのでドーパミンが分泌されず、疲れもためこまれるばかりです。
これでは、失敗を挽回するためのエネルギーも生まれないし、戦略も立てられません。
一流のプロスポーツ選手は、例外なく失敗への対処法に秀でています。
たとえば、世界ナンバー1のプロゴルファー、タイガー·ウッズは、失敗したとき三秒で忘れると言っています。
失敗にこだわっていると、思考が硬直化し、筋肉の反応が鈍くなることを知っているのです。
また、かの長嶋茂雄氏は、試合後にエラーについて聞かれると、「えっ、そんなエラーしましたっけ?」
とエラーしたこと自体、忘れていたという逸話があります。
なんとも長嶋氏らしいエピソードですが、脳の活性化をはかり、エネルギー切れを起こさないという面から見ると、長嶋氏は失敗への対処法の達人と言うことができます。
失敗にいっまでもこだわってしまうのは、まじめな人が多いようです。
次に同じ失敗を繰り返さないためにも、しっかり原因を追及して反省しなければと考え、いつまでたっても失敗の影を引きずってしまうのです。
そういう人は、少々いい加減なくらいでいいのではないでしょうか。
反省は必要なことですが、それも度を越すと否定的な意識が優勢となってしまい、身体的にも思考的にも不活性の状態になってしまいます。
それが新たな失敗を誘発することにもなりかねません。
ですから、失敗をしてカッとしても、それを深追いするようなことはせず、すぐに気持ちを切り替えることが大切です。
ある意味で無責任さ、いい加減さが心をラクに保ってくれるのです。