仕事は疲れる。でも、好きなことをやっていても疲れない?
好きなことをしていると疲れを忘れることってありますよね。
仕事でどんなに疲れていても、仕事が終われば趣味に取り掛かかるときは、なにか心がとてもウキウキになるものです。
それは、スポーツ(ゴルフ・サッカー・テニス・ジョギングなど)にしても、インドア(麻雀・パチンコ・ゲームなど)にしても、没頭できることがあると楽しいものです。
それらの満足感に浸ることができれば、「疲れ」をいかに軽減することができます。
好きなことをしているときは、当然のことながら満足感に満たされた状態だと言えます。
そのため、「時間がたつのも忘れて、何時間も飽きずに没頭する」ということが起こるのです。
「ちょっと休憩しようか」と思うことがあったとしても、「疲れた、もうやめよう」とはなりにくいのです。
ふだんの仕事では、やるきもなく、何かと「疲れた」というのが口癖になっている、ある人がいます。
テニスをしに出掛けるときは、まるで別人の考に生き生きとし、元気にプレイをするというのです。
テニスに行かない休日は遅くまでベッドから抜け出せないのに、テニスに出掛ける当日は、たとえ、前日に深夜まで忙しく働いていたとしても、早朝にスパッと目覚めます。
そして、睡眠不足だというのに、文句ひとつ言わずに、テニスに汗を流すそうです。
雨が降ろうが雪が降ろうが、彼にとっては、テニスができるならそれで満足。
スコアがよくなくても、テニスをすることができた喜びに満たされるようなのです。
ふだん、あれほど「疲れた」を連発する彼からは想像もつかないと、笑いながら話す知人の言葉に、私は「なるほど」とひとり納得した覚えがあります。
一日テニスを楽しむということは、仕事に全精力を注ぐと同じくらいにエネルギーも神経も遣っているはずです。
それなのに、仕事では「疲れた」を連発し、テニスではまったく疲れを感じない。
両者の何が違うかといえば、ひとえに満足感に満たされているかどうかということです。
仕事でもテニスでも、細胞内に疲労物質が発生しているところまでは同じです。
細胞が活動すれば、当然そこにカスがたまります。
違いは、そこから先、満足中枢が刺激されることによって、ドーパミンが活発に分泌され、細胞のカスを排出できるかどうかにあるのです。
大好きなテニスをちょっとくらい無理をしても疲労を感じることなくむしろ爽快感を覚えるのには、そこら辺に秘密があったわけです。
もちろん、これはテニス好きだからこその話で、よく言う接待ゴルフなど嫌々出かけていくような状況では、ますます疲労が蓄積されていくことになります。
テニスにかぎらず、サッカーやゴルフ、釣りやインドア系など、みなさんも好きなことに没頭しても、疲れをまったく感じなかった経験をお持ちでしょう。
そうした経験は、重要なことを私たちに教えてくれます。
つまり、疲労をため込まないためにどうすればいいか、ということです。
不満タラタラで仕事に向かっているかぎり、満足中枢が刺激されることはありません。
脳からドーパミンが分泌されず、細胞内には汚れやカスが蓄積していく一方です。
そして、カスが蓄積することによって細胞の活動が鈍り、疲労がたまり、その状態から抜け出せなくなってしまうのです。
満足感の有無は、それくらい疲れと密接に関わっているということです。
ということは、日々、満足感に浸って生きていれば疲れを感じないと言うこともできます。
もちろん、疲労をゼロにすることは難しいかもしれません。
しかし、少なくとも精神的·肉体的疲労に追い込まれ、気持ちまで落ち込んでしまう事態は避けることができます。
不満を抱え込んでしまうから、疲れを解消できず、疲れに苦しむことになるのです。
たまった疲れからスッキリ解放されるためにも、いますぐ、不満をため込む習慣をやめることです。